高市早苗氏

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 岸田文雄首相(67)の後継を決める自民党総裁選が27日、都内の党本部で投開票された。高市早苗経済安保相(63)と石破茂元幹事長(67)による決選投票に持ち込まれ、1回目の投票で2位だった石破氏が逆転で制した。

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 決選投票は国会議員票368票と、各都道府県で党員・党友票が最も多い候補に1票ずつ割り振られる計415票で争われた。議員票と党員・党友票を合わせた票数は石破氏215票、高市氏は194票だった。

 1回目の投票では1位となる181票を集め、決意表明では「今、女性である私がこの自由民主党総裁選挙の決選投票に進ませていただいた。これは私たちの自由民主党にとっても、我が日本国にとっても歴史的な瞬間だと思っております」と演説した高市氏だったが、決選投票で敗れた。

 日本初の女性首相誕生まであと一歩のところで暗転した。表情に悔しさをにじませた高市氏は「私の敗北は、私自身の力不足ではございます。多くの方に助けていただきながら申し訳ないことだったと思っております。本当にたくさんの皆さんに応援していただきありがとうございました。結果を出せずすみません。国会議員の皆さまからいただけた票でございます。これはもう、私自身の責任」と自身を支持した国会議員、党員にわびた。

 総裁選への再出馬については「きょう結果が出ましたので、これからのことを今、考えられる状況ではありません。本当に全力投球をし、自分なりにできる努力はした」と述べた。

 新総裁に選ばれた石破氏に求めたいことを問われた高市氏は「それは選ばれた総裁自身がお決めになること。私は敗者。何かを申し上げるというのは、差し出がましいこと」とした。

 「まずは総裁が方向性を示され、自民党は政調会でもギリギリと議論をする。そういう組織。しっかりとみんなで知恵を結集して国家、国民の皆さまの力を最大化していくべく、いち国会議員として支えさせていただきます」と強調した。

 2022年9月27日に行われた安倍晋三元首相の国葬から、ちょうど2年。「きょうが安倍総理の国葬儀から2年目の日でございます。まず、いい報告ができなかったことを申し訳なく思っております」と頭を下げた。

 石破氏から党内、閣僚人事の打診があった場合のことを問われると「仮定の話にはお答えできません。今からはもう、いち国会議員としても、しっかりと自民党を立て直していく、その一助になればと思っております」と言うにとどめた。

(よろず~ニュース編集部)