秋山(左)と抱擁を交わす岩崎(撮影・中田匡峻)

写真拡大

 「ウエスタン、阪神7−8ソフトバンク」(24日、鳴尾浜球場)

 阪神・岩崎優投手(33)が24日、鳴尾浜へ秋山の引退試合に駆けつけた。右腕がリチャードに被弾したのは、こん身の直球。降板直後は真っすぐ勝負を悔いていたという秋山を「真っすぐで正解や」とねぎらったことを明かした。

 「ホームランを打たれましたけどストレートにこだわりを持ってずっとやっていたと思う。持ち前の真っすぐで正解だったんじゃないかなと思います。それも伝えました」

 しのぎを削ってきた仲だ。若手の頃は先発ローテを争い、中継ぎ転向後は秋山の先発白星を必死に守ってきた。同学年の現役引退に「いつかは絶対そういう時がくる」と感傷に浸りつつ、「後悔がないように、一登板、一登板やっていきたいと改めて思いました」と決意を新たにした。

 今季もブルペンのリーダーとして中継ぎ投手を束ねる立場。自身も通算500登板を達成するなど、記録に残る1年を送っている。残り5試合。首位・巨人とは2ゲーム差だが、今季限りでユニホームを脱ぐ秋山の分まで全力投球する決意だ。

 「みんなすぐ投げたいという感じだと思いますけどね。(登板は)空きますけど、やることは変わらないんで、しっかりコンディショニングして、いい状態でまた4連戦に臨めるようにしたい」

 秋山の勇姿はしっかり目に焼き付けた。右腕の生きざまも受け継ぎ、逆転Vのため腕を振る。