メッシはニューヨークの人をも魅了した photo/Getty Images

写真拡大

22日、アメリカMLSではニューヨーク・シティFCとインテル・マイアミが激突したのだが、会場はニューヨーク・シティFCが本拠地の1つとして使用しているヤンキー・スタジアムだった。

ヤンキー・スタジアムといえば、野球の有名チームであるニューヨーク・ヤンキースの本拠地でもある。今回はヤンキー・スタジアムがサッカー用へと姿を変え、リオネル・メッシやルイス・スアレスを擁するインテル・マイアミを迎え撃った。

何とこのゲームに集まった観衆は4万4738人。ニューヨーク・シティFCはヤンキー・スタジアムの他にシティ・フィールドを使用することもあるが、通常のホームゲームで4万人超えを集めるのは稀だ。



もちろんニューヨークのサッカーファンのお目当ては、メッシだ。米『Hudson River Blue』はメッシが全ての主役だったと振り返る。

「発表された4万4738人の観衆のうち、大半はニューヨーク・シティFCではなく、インテル・マイアミを見に来ていた。というより、この日ヤンキー・スタジアムの主役はメッシだったのだ。スタンドには、彼がこれまで着用してきたクラブのユニフォーム(バルセロナ、PSG)やアルゼンチン代表のユニフォームを着ている人があらゆるところで見られた。試合前のウォーミングアップでも、彼がボールに触れるたびに歓声が上がったほどだ」

ホームのニューヨーク・シティFCにとっては複雑な心境かもしれないが、メッシをきっかけに初めてニューヨーク・シティFCのゲームを見たという人もいるかもしれない。これもメッシ効果の1つであり、これをきっかけにニューヨーク・シティFCのサポーターが少しでも増えれば、アメリカサッカー界の小さな発展となる。同メディアもそれが狙いの1つと見る。

「メッシの試合を観戦に来た客の何割かは、これからニューヨーク・シティFCに興味を持つようになり、将来的にはこのスタジアムでインテル・マイアミ以外のゲームも観戦するようになるかもしれない。ヤンキー・スタジアムでの思い出に残る今日の1日は、ニューヨーク・シティFCのファンを増やすことになるかもしれない」

試合は1-1のドローに終わり、メッシも普段に比べれば見せ場が少なかった。しかしメッシはフル出場しており、スアレス、ジョルディ・アルバもフル出場だ。スコア以上に満足した人もいるはずで、ニューヨークの人々に小さなサッカーブームを起こすきっかけとなるかもしれない。