立浪監督辞任の中日がはやくも後任人事に苦戦! 内部昇格か、大物OBか「新監督筆頭候補」の名前

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中日・立浪和義監督(55)が9月18日、バンテリンドームナゴヤでの阪神戦後に今シーズン限りでの退任を発表した。最終戦までチームを指揮するが、球団はすでに後任人事に着手している。

「PL学園の同級生で立浪さんの盟友、片岡篤史ヘッドコーチ(55)も一緒に辞任することが濃厚です。立浪さんを慕って就任した複数のコーチ陣も自ら退団を申し出る可能性が高い。今年はクライマックスシリーズ進出もないので、10月半ばには新監督の就任が発表されるでしょうね」(球団OB)

現在、元阪神監督の矢野燿大氏(55)や落合博満氏(70)などさまざまな人物が候補に挙がっているが、球団OBや関係者らが推すのは、山本昌氏(59)だという。

「昌さんは50歳まで現役生活を送り、通算219勝を挙げた大投手。ノーヒットノーランも達成するなど実績は申し分がなく、ファンの知名度も十分。解説者としての評判も上々で、立浪さんより野球に詳しい(笑)。一方で、球団内に人脈はそれほどなく、組閣はある程度、球団主導で進めないといけないでしょう。まあ、そうしたほうが球団の言うことを聞く監督になるでしょうから、都合がいいのかもしれませんね。中日の上層部にとって神輿は軽いほうがいいでしょう。でも、上層部の言いなりでは改革なんてできない気がしますけど……」(同前)

外部の大物招へいとなると“編成権を担保しろ”などと条件をつけられるリスクが伴うため、井上一樹2軍監督(53)の内部昇格を支持する者も少なくないようだ。

「前回、2軍監督をやった時にチームを優勝に導いており、今回も優勝争いするほどにチームを強化しています。阪神で1軍ヘッドコーチを務めた経験もある。2軍での優勝争いに意味はないという意見もありますけど、井上さんに采配をふるう能力があるのは確かでしょう。性格も明るいですしね。難点を挙げるとすれば、立浪さん同様、精神論を唱えがちなところ」(球団スタッフ)

課題の打撃力強化なら……

往年のスラッガーで野球解説者の山崎武司氏(55)も候補者の1人だ。

「中日、楽天それぞれで本塁打王になるなど攻撃力不足を補うにはもってこいの技術を持ったOB。人望も厚いので中日OBを立てつつ、外部から優秀なコーチを呼んで組閣してくれそう。山本昌氏や愛弟子の福留孝介氏(47)との関係も良好でさまざまな形で2人が助けてくれるでしょう」(球団関係者)

球団も、新監督を呼ぶにあたって手続きを急ぐ必要がある。

「10月24日のドラフト会議までに体制を固めなければならない。チーム作りをどうするか、方針を決めておかねば指名できませんからね。11月1日から始まる予定の秋季キャンプ、秋季練習で新監督、首脳陣が選手たちとコミュニケーションを密に取る必要がある。立浪監督に欠けていたのは、若手選手とのつながりです。立浪監督に委縮したり、不満を持った選手やスタッフが“令和の米騒動”をメディアにリークするなど反旗を翻したのは記憶に新しい」(別の球団OB)

すっかり弱小球団となってしまった中日。名門の再建という重責を担うことになるのは、いったい誰なのだろうか。