それ以来すべてのパパと連絡を絶ち、アプリも辞め、いまは気持ちを切り替えて勉強に打ち込んでいるという。

「いまは近所のカフェでバイトをしながら、大学受験に向けて勉強中です。小中学校は不登校で、高校も通信制だったので、家で勉強をしていたとはいえ、やはりほかの学生と比べると後れを取ってしまっており。高校の全範囲を一からやり直しているような状況です。志望大学は今の自分の実力に見合ってない、レベルの高いところだけど、勉強自体は楽しいので。両親も応援してくれているし、ちょっと大変な道のりかもしれないけど、合格を目指して頑張っています」

◆パパ活は「自分に向いていなかった」

今後、またパパ活を再開することはありそうか尋ねると、美咲さんは「しないと思う」と答えた。

「当時は好奇心が旺盛で、なんでもかんでも試してみたいという気持ちがあったけれど、やってみて自分には向いていないということがわかりました。少し回り道をしてしまいましたが、私はやっぱり真面目に働いてお金を稼ぐほうが性に合っていると思います。大学を出たら、自分でコツコツ取り組める研究職に就きたいですね」

その一方で、趣味の裏垢はこれからも続けていくそう。彼女の志望大学合格と、お金には換えられない自由な裏垢ライフをこれからも応援したい。

<取材・文/渡辺ありさ>

【渡辺ありさ】
1994年生まれ。フリーランスライター兼タレント。ミス東スポ2022グランプリ受賞。東京スポーツ、週刊プレイボーイ、MEN'S NON-NO WEB、bizSPA!フレッシュなどで執筆。隔月刊漫画雑誌「グランドジャンプめちゃ」にて連載中の漫画「スワイプ」の原作も務める