大沢池に浮かべた舟から月を眺める参拝者ら(15日夜、京都市右京区の大覚寺で)=川崎公太撮影

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 中秋の名月(17日)に合わせ、京都市右京区の大覚寺にある国名勝・大沢池で15日、平安貴族の舟遊びを模した「観月の夕べ」が開かれた。

 大沢池では平安時代、嵯峨天皇らが舟を浮かべ、月を眺めたと伝わる。この日は薄雲が時折かかったものの、夜空には月が浮かんだ。参拝者らは竜頭で飾られた舟に乗り、虫の音に耳を傾けながら、暑さの和らいだ秋の夜を楽しんでいた。

 夫婦で訪れた名古屋市北区、大学職員の女性(57)は「風もなく、水面(みなも)に映る月が美しく見えた。味わい深く、いい思い出になりました」と話した。

 16、17日も午後5時半〜同9時に開かれる。