今田美桜「とにかく無我夢中」 目の前の役に全力で向き合い、たどり着いた朝ドラ主演 『LIFE!』出演で刺激も
●『LIFE!』初出演に喜び 内村光良の凄みを感じ「すごく勉強に」
近年数々の作品で主演やヒロインを演じ、目覚ましい活躍を見せている女優の今田美桜。来年春にスタートするNHKの連続テレビ小説『あんぱん』で主演を務めることも決定しており、ますます注目度が高まりそうだ。そんな今田が、9月16日・23日に放送されるNHKのコント番組『LIFE! 12周年SP』(総合 各日21:30〜)に出演する。収録に参加した今田にインタビューし、『LIFE!』出演の感想や女優業への思いなど話を聞いた。
『LIFE!』初出演となった今田は「ずっと出演してみたいな、挑戦してみたいなという思いがあったのでうれしかったです」と出演を喜ぶも、台本が届いてからとても緊張したと明かす。
「撮影がどういう風に進んでいくのかわからないという緊張や、ご迷惑をおかけしてはいけないという緊張もあって、撮影の前日はいろんなことを想定しすぎてあまり寝られませんでした(笑)。撮影当日もドキドキしていましたが、実際に撮影が始まると皆さん温かくて、楽しく撮影することができました」
そして、ドラマや映画などの撮影とは違う楽しさがあったと振り返る。
「セリフがあって、リハーサルもあるので、ドラマと似ている部分はありますが、途中でスタッフの皆さんの笑い声が聞こえるというのは、ほかではないことなので新鮮でしたし、うれしくなりました」
3本のコントに参加し、座長の内村光良らとの共演を楽しんだ。
「3本どれも違って面白かったです。『シェフに挨拶』というコントでは内村さんと息を合わせて演じ、“コンビ芸”と言っていただきましたが、カメラ目線でしっかりやったので注目していただきたいです。サーヤ(ラランド)さんとじろう(シソンヌ)さんとのコントでは、じろうさんの彼女の友達を演じ、サーヤさんと2人で『彼女がすごい悩んでいるだけど』と詰めていくという、そのシチュエーションや詰め方が面白くて、少しややこしくてセリフ覚えに時間がかかりましたが楽しかったです」
(C)NHK
○芸能生活11年「あっという間」 役の幅の広がりに喜び
『LIFE!』は12周年。今田は2013年に地元・福岡で芸能活動をスタートしてから11年経つが「あっという間だった」と言い、「いろんな役やいろんな挑戦をさせていただきながら今に至ると思うので、感謝でしかないですし、もうすぐ朝ドラも始まるので、気を引き締めて頑張りたいなと思っています」と語る。
11年での変化を尋ねると、「これまでは学生役が多かったのが、何かのお仕事に就いている役も増えてきて、知識として自分の中にインプットするものも増えているので、そういった意味でお芝居との向き合い方が変わってきているのかなと思います」と回答。
役の幅の広がりに喜びを感じているようで、「いろいろな役を演じられるのは楽しいです。もちろんその職業の役を演じたからといってすべてを知れるわけではないですが、このお仕事をしてなかったら知らなかったことはたくさんあると思います」とやりがいを語る。
キュートなルックスに加え、演技力でも高く評価される存在となった今田。近年は主演やヒロインなど重要な役どころを任され、どの役も魅力的なキャラクターに作り上げて物語を彩ってきた。
演技面での手応えを自身はどのように感じているのか尋ねると、「ずっと変わらず、とにかく目の前のことを丁寧に、一生懸命やろうという思いでやっています」と、目の前の役に全力で向き合ってきた結果だという。
「自分にできるのだろうかと不安に思うこともあるんですけど、撮影が始まったらやるしかないので、とにかく無我夢中で演じていて。それに対していろんな方々からお声をいただくと、すごくうれしいですし、頑張ってよかったなと思うので、そこが原動力になっていると思います」
『LIFE!』での経験も今後の芝居に生かしていきたいと語る。
「芸人の皆さんやムロツヨシさんら先輩方のコントのお芝居を目の前で見られて、皆さんのすごさを体感できたので、自分の引き出しの一つにさせていただきたいなと。今後何か挑戦する上で思い出したいと思います」
特に座長の内村の凄みを感じたそうで、「シェフのコントが印象的でものすごく面白かったんですけど、内村さんがいらっしゃることで一気にその世界観になるという、あの力は凄まじいなと思いました。内村さんワールドがあって、私も引き込まれましたが、すごく勉強になりました」とリスペクト。自身も座長を務める作品で「そうなれるように頑張りたいです」と刺激を受けていた。
●「このお仕事をずっと続けられたら幸せ」『あんぱん』への意気込みも
現在27歳。今後の抱負を尋ねると、女優として長く活躍していきたいと答えた。
「あまり人生設計や将来のことを細かく考えられないタイプなので、そんなに考えていませんが、このお仕事をずっと続けられたら幸せだなと思います。ずっと続けていくというのは難しいことだと思いますが、これまで通り、目の前のことを一生懸命頑張ってそうなれたらいいなと思っています」
また、その時々の自分の気持ちを大切にしていきたいと語る。
「今後どうなっていくかわからないので、自分がやりたいことをやって、自分がハッピーでいられたら一番いいなと。結婚だったり出産だったり、いろいろな節目があるかもしれませんが、自分の気持ちに素直にその時々で向き合っていけたらと考えています」
来年春には主演を務める連続テレビ小説『あんぱん』がスタートする。本作は、アンパンマンを生み出したやなせたかしさんと小松暢さんの夫婦をモデルに、2人があらゆる荒波を乗り越えて『アンパンマン』にたどり着くまでを描く物語。今田は小松暢さんをモデルとする主人公・朝田のぶを演じるが、撮影期間の1年間、一日一日を大切に演じていきたいと意気込む。
「1年間かけて1つの役と向き合うというのは、なかなか経験できることではないですし、今までももちろん経験したことはありません。普段の連ドラは3〜4カ月でいつの間にか終わっているということが多く、きっと今回も充実するからこそあっという間に感じると思いますが、豪華なキャストの皆さんや1年間一緒に過ごすスタッフの皆さんとの時間を一日一日噛みしめながら過ごしたいなと思っています。すでに『あんぱん』そして朝田のぶという役が自分の中で大きくなってきていますが、演じられるありがたさを感じながら毎日大切に過ごしていきたいです」
○福岡時代から挑戦していた朝ドラオーディション「まさか自分が…」
2013年に芸能活動をスタートさせた当時や、2016年に東京に進出した頃には、朝ドラの主演を務めるようになるとは「全く想像してなかった」とのことだが、福岡で活動していた頃から朝ドラのオーディションに挑戦していたという。
「NHKさんに行ってオーディションを受けるんですけど、その日のうちに結果が出て、落ちたら次に進めないので日帰りで帰るということを、福岡にいる頃に何回か経験しました。その当時、まさか自分が将来、朝ドラの主演を務めさせていただくなんて思ってなかったですし、決まった時まで本当に思ってなかったです」
今もまだ朝ドラの主演だと実感していない部分もあるそうで、「準備が始まって撮影が始まるということは実感してきていますが、あの朝ドラというところにまだ結びついていないかもしれません。実感しているけど実感していないみたいな(笑)」と心境を明かしつつ、「まだドキドキもしていますが、きっと楽しい、とっても濃い1年になると思うので、ワクワクしています」と目を輝かせていた。
■今田美桜
1997年3月5日生まれ、福岡県出身。ドラマ『花のち晴れ〜花男Next Season〜』(18)で話題になり、その後、映画・ドラマ・CMなどで幅広く活躍。ドラマの近作は『おかえりモネ』(21)、『悪女〜働くのがカッコ悪いなんて誰が言った?〜』(22)、『ラストマン-全盲の捜査官-』『トリリオンゲーム』『いちばんすきな花』(23)、『花咲舞が黙ってない』(24)、映画の近作は『東京リベンジャーズ』シリーズ、『わたしの幸せな結婚』(23)など。『劇場版ドクターX』が12月6日、『劇場版 トリリオンゲーム』が2025年2月14日公開予定。2025年度前期のNHK連続テレビ小説『あんぱん』で主演を務める。
近年数々の作品で主演やヒロインを演じ、目覚ましい活躍を見せている女優の今田美桜。来年春にスタートするNHKの連続テレビ小説『あんぱん』で主演を務めることも決定しており、ますます注目度が高まりそうだ。そんな今田が、9月16日・23日に放送されるNHKのコント番組『LIFE! 12周年SP』(総合 各日21:30〜)に出演する。収録に参加した今田にインタビューし、『LIFE!』出演の感想や女優業への思いなど話を聞いた。
『LIFE!』初出演となった今田は「ずっと出演してみたいな、挑戦してみたいなという思いがあったのでうれしかったです」と出演を喜ぶも、台本が届いてからとても緊張したと明かす。
「撮影がどういう風に進んでいくのかわからないという緊張や、ご迷惑をおかけしてはいけないという緊張もあって、撮影の前日はいろんなことを想定しすぎてあまり寝られませんでした(笑)。撮影当日もドキドキしていましたが、実際に撮影が始まると皆さん温かくて、楽しく撮影することができました」
そして、ドラマや映画などの撮影とは違う楽しさがあったと振り返る。
「セリフがあって、リハーサルもあるので、ドラマと似ている部分はありますが、途中でスタッフの皆さんの笑い声が聞こえるというのは、ほかではないことなので新鮮でしたし、うれしくなりました」
3本のコントに参加し、座長の内村光良らとの共演を楽しんだ。
「3本どれも違って面白かったです。『シェフに挨拶』というコントでは内村さんと息を合わせて演じ、“コンビ芸”と言っていただきましたが、カメラ目線でしっかりやったので注目していただきたいです。サーヤ(ラランド)さんとじろう(シソンヌ)さんとのコントでは、じろうさんの彼女の友達を演じ、サーヤさんと2人で『彼女がすごい悩んでいるだけど』と詰めていくという、そのシチュエーションや詰め方が面白くて、少しややこしくてセリフ覚えに時間がかかりましたが楽しかったです」
(C)NHK
○芸能生活11年「あっという間」 役の幅の広がりに喜び
『LIFE!』は12周年。今田は2013年に地元・福岡で芸能活動をスタートしてから11年経つが「あっという間だった」と言い、「いろんな役やいろんな挑戦をさせていただきながら今に至ると思うので、感謝でしかないですし、もうすぐ朝ドラも始まるので、気を引き締めて頑張りたいなと思っています」と語る。
11年での変化を尋ねると、「これまでは学生役が多かったのが、何かのお仕事に就いている役も増えてきて、知識として自分の中にインプットするものも増えているので、そういった意味でお芝居との向き合い方が変わってきているのかなと思います」と回答。
役の幅の広がりに喜びを感じているようで、「いろいろな役を演じられるのは楽しいです。もちろんその職業の役を演じたからといってすべてを知れるわけではないですが、このお仕事をしてなかったら知らなかったことはたくさんあると思います」とやりがいを語る。
キュートなルックスに加え、演技力でも高く評価される存在となった今田。近年は主演やヒロインなど重要な役どころを任され、どの役も魅力的なキャラクターに作り上げて物語を彩ってきた。
演技面での手応えを自身はどのように感じているのか尋ねると、「ずっと変わらず、とにかく目の前のことを丁寧に、一生懸命やろうという思いでやっています」と、目の前の役に全力で向き合ってきた結果だという。
「自分にできるのだろうかと不安に思うこともあるんですけど、撮影が始まったらやるしかないので、とにかく無我夢中で演じていて。それに対していろんな方々からお声をいただくと、すごくうれしいですし、頑張ってよかったなと思うので、そこが原動力になっていると思います」
『LIFE!』での経験も今後の芝居に生かしていきたいと語る。
「芸人の皆さんやムロツヨシさんら先輩方のコントのお芝居を目の前で見られて、皆さんのすごさを体感できたので、自分の引き出しの一つにさせていただきたいなと。今後何か挑戦する上で思い出したいと思います」
特に座長の内村の凄みを感じたそうで、「シェフのコントが印象的でものすごく面白かったんですけど、内村さんがいらっしゃることで一気にその世界観になるという、あの力は凄まじいなと思いました。内村さんワールドがあって、私も引き込まれましたが、すごく勉強になりました」とリスペクト。自身も座長を務める作品で「そうなれるように頑張りたいです」と刺激を受けていた。
●「このお仕事をずっと続けられたら幸せ」『あんぱん』への意気込みも
現在27歳。今後の抱負を尋ねると、女優として長く活躍していきたいと答えた。
「あまり人生設計や将来のことを細かく考えられないタイプなので、そんなに考えていませんが、このお仕事をずっと続けられたら幸せだなと思います。ずっと続けていくというのは難しいことだと思いますが、これまで通り、目の前のことを一生懸命頑張ってそうなれたらいいなと思っています」
また、その時々の自分の気持ちを大切にしていきたいと語る。
「今後どうなっていくかわからないので、自分がやりたいことをやって、自分がハッピーでいられたら一番いいなと。結婚だったり出産だったり、いろいろな節目があるかもしれませんが、自分の気持ちに素直にその時々で向き合っていけたらと考えています」
来年春には主演を務める連続テレビ小説『あんぱん』がスタートする。本作は、アンパンマンを生み出したやなせたかしさんと小松暢さんの夫婦をモデルに、2人があらゆる荒波を乗り越えて『アンパンマン』にたどり着くまでを描く物語。今田は小松暢さんをモデルとする主人公・朝田のぶを演じるが、撮影期間の1年間、一日一日を大切に演じていきたいと意気込む。
「1年間かけて1つの役と向き合うというのは、なかなか経験できることではないですし、今までももちろん経験したことはありません。普段の連ドラは3〜4カ月でいつの間にか終わっているということが多く、きっと今回も充実するからこそあっという間に感じると思いますが、豪華なキャストの皆さんや1年間一緒に過ごすスタッフの皆さんとの時間を一日一日噛みしめながら過ごしたいなと思っています。すでに『あんぱん』そして朝田のぶという役が自分の中で大きくなってきていますが、演じられるありがたさを感じながら毎日大切に過ごしていきたいです」
○福岡時代から挑戦していた朝ドラオーディション「まさか自分が…」
2013年に芸能活動をスタートさせた当時や、2016年に東京に進出した頃には、朝ドラの主演を務めるようになるとは「全く想像してなかった」とのことだが、福岡で活動していた頃から朝ドラのオーディションに挑戦していたという。
「NHKさんに行ってオーディションを受けるんですけど、その日のうちに結果が出て、落ちたら次に進めないので日帰りで帰るということを、福岡にいる頃に何回か経験しました。その当時、まさか自分が将来、朝ドラの主演を務めさせていただくなんて思ってなかったですし、決まった時まで本当に思ってなかったです」
今もまだ朝ドラの主演だと実感していない部分もあるそうで、「準備が始まって撮影が始まるということは実感してきていますが、あの朝ドラというところにまだ結びついていないかもしれません。実感しているけど実感していないみたいな(笑)」と心境を明かしつつ、「まだドキドキもしていますが、きっと楽しい、とっても濃い1年になると思うので、ワクワクしています」と目を輝かせていた。
■今田美桜
1997年3月5日生まれ、福岡県出身。ドラマ『花のち晴れ〜花男Next Season〜』(18)で話題になり、その後、映画・ドラマ・CMなどで幅広く活躍。ドラマの近作は『おかえりモネ』(21)、『悪女〜働くのがカッコ悪いなんて誰が言った?〜』(22)、『ラストマン-全盲の捜査官-』『トリリオンゲーム』『いちばんすきな花』(23)、『花咲舞が黙ってない』(24)、映画の近作は『東京リベンジャーズ』シリーズ、『わたしの幸せな結婚』(23)など。『劇場版ドクターX』が12月6日、『劇場版 トリリオンゲーム』が2025年2月14日公開予定。2025年度前期のNHK連続テレビ小説『あんぱん』で主演を務める。