業務スーパーにある冷凍食肉のなかでも、『上州高原どり 若どり砂肝』はかなり試しづらい商品のひとつですよね。普段の料理にはなかなか使わない部位である砂肝が2キロ入り……。

でも、探せば意外とレシピの多いお肉でして、煮ても炒めても美味なんです。勧めづらいポイントはあるにせよ、特におつまみ用のコスパ食材をお探しの向きにはアリかと思います。



『上州高原どり 若どり砂肝』の価格・内容量は?

『上州高原どり 若どり砂肝』は1,382円(税込、税抜1,280円)で販売中。内容量は2kg。原産地は群馬県。加工者は朝びき若鶏(業スーを運営する神戸物産のグループ会社)。

ちなみに『上州高原どり』シリーズは主に東日本エリアの店舗で取り扱われている商品です。西日本エリアでは『吉備高原どり』シリーズがメインなので、『上州高原どり』は多少見かけなくもないぐらいの感覚でしょうか。

コスパは?

コスパ(単価)は100gあたり約69円。一般スーパーの砂肝は最近だと150円/100g程度ですね。本品はしっかり手頃と言えます。

ちなみに『上州高原どり 若どり砂肝』という同名の生鮮品も存在します。地域差などもありそうですが、そちらは最近あまり見かけない印象があるかも。

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ふたつにカット+好みで銀皮を剥いでおきたい

砂肝同士が密着して冷凍されています。まずは大きな皿などに移して、一晩(6〜7時間)程度は冷蔵庫に置いて解凍する必要あり。ドリップが庫内にこぼれないよう、たまに様子を見ておきましょう。

解凍後は砂肝をひとつずつ、真ん中の谷間から包丁でふたつにカットします。あとは好みで、適当に切り込みを入れたり、青白い部分(銀皮)を削ぎ落としておくと、柔らかめの食感になりますね。これらの下処理を終えたら加熱調理してOKです。

煮ても炒めてもハードなコリコリ弾力食感

とにかくコリッコリの歯ごたえがある食感です。銀皮をそのままにした場合、顎が疲れるぐらいのハードさ。下処理したほうが食べやすくなりますけど、この特有の硬さがたまらないんですよね。あえてそのままでもOKです。

旨みはあっさりしてるので、炒め物にするならオイスター炒めなどの濃い味系で。ぶつ切りにした長ねぎ(1本)と本品(300g)に火を通しながら、オイスターソース(大さじ1)とおろしにんにく・おろししょうが(各小さじ1)で味付けすれば出来上がりです。

煮物なら薄めの味付けでも風味が立ちます。「砂肝のさっぱり煮」が手軽ですね。本品(300g)と薄切りしょうが(1欠)を、水・ポン酢(各1/2カップ)で10〜20分ほど煮込むだけ。下処理は面倒な一方で、レシピ自体はわりと融通が利くんです。

アヒージョなどのおつまみレシピで長所が引き立つ

おかず用にも悪くないけど、食感の個性を活かすならおつまみ系レシピですね。すこし凝るなら「砂肝とマッシュルームのアヒージョ」なんかはどうでしょう。

本品(200g)・半分に切ったマッシュルーム(6個)・オリーブオイル(大さじ7程度)・おろしにんにく(大さじ1)・唐辛子(適量)を鍋に入れます。20分ほど弱火で煮込んだら、ミニトマト(6個)を追加して軽く熱して完成です。

生鮮品と比べて変わった点や、気になるほどの欠点はなし。ただ、下処理の多さと個性的な食感のせいで、ほかの鶏肉類より扱いづらいのは確かです。再冷凍しても質はそう落ちませんし、飽きずに消費できそうなら一度試してみてもいいかも、ぐらいの商品ですね。

カロリーは?

カロリーなどの栄養成分表示は未記載。参考までに、日本食品標準成分表によると、砂肝は100gあたり86kcal(たんぱく質 18.3g、脂質 1.8g、炭水化物 0g、食塩相当量 0.1g)とのこと。

わりとヘルシーな食材です。調理する際の目安程度にどうぞ。