TOEICに″スピーキングテスト″があるって知ってた!? どんなテスト? 話すためのコツとは?
「英語が話せる」ようになるためには、必要な要素は数多くあります。しかし、特に大切なのは「定期的な練習」と「目標の数値化」です。
プロ通訳として国際会議を担当したり、英語教室で多くの生徒を指導したりするなど英語に精通する私としては、この2つのことを実現するために、スピーキングテストの受験をおすすめしています。
TOEICに"スピーキングテスト"があるって知ってた!? どんなテスト? 話すためのコツとは?
テストの内容は?
日本で実施されているスピーキングテストはいくつかありますが、今回は特に社会人に人気があり、最近認知度が高まってきている「TOEIC Speaking Tests」について紹介します(「TOEIC Speaking & Writing Tests」のSpeaking Testsと同内容でスピーキングテストのみの単体受験が可能になっています)。
TOEIC Speakingの概要ですが、テスト時間は20分程度、問題数は11問あり、テスト中の指示などはすべて英語で行われます。
問題構成は次の通りです。
音読問題:2問
写真描写問題:2問
応答問題:3問
提示された情報に基づく応答問題:3問
意見を述べる問題:1問
私はこの中でも、英語学習歴の短い初中級者には「写真描写問題」を、学習歴の長い上級者には「意見を述べる問題」の練習をおすすめしています。
「写真描写問題」の練習方法
「写真描写問題」は1枚の写真について、その内容を30秒間で説明する問題です。準備時間が45秒間与えられます。
私がこのセクションの練習をおすすめする理由は、ちょっとしたスキマ時間などに手軽に始められるという点です。日本人の英語が話せない、または、英語に自信がない最大の理由は、「英語を話す」時間の不足だと思います。
この「写真描写問題」の練習は、いつでもどこでも行うことができます。例えば、雑誌や新聞を読んでいて、一つの写真について45秒で準備して30秒間、英語で描写してみます。駅で電車やバスを待っているときにも、自分の目にしている光景について、同じように描写するのもよいでしょう。
繰り返しになりますが、「英語を話す」ことが苦手な人の原因は、多くの場合がその練習時間の不足なので、このいつでもどこでも行うことのできる「写真描写問題」は、特に英語学習歴の短い方や、英語をあまり話してこなかった学習者におすすめです。
「意見を述べる問題」の練習方法
「意見を述べる問題」はある一つのテーマについて、自分の意見とその理由や根拠について60秒間で述べる問題です。こちらも準備時間が45秒間与えられます。
このセクションの練習が、あらゆる英語学習者に効果的な理由の一つに、日常的には考えないテーマについて考える必要があることです。つまり、日常的には使用しない英語表現を使用する必要性が高くなることにより、新しく身につくものも多くなり、自分自身の表現が多彩になってくるのです。
コツとしては、60秒間のうち、最初の10秒で自分の意見、次の40秒間でその理由、できれば具体例も含めます。そして、最後の10秒で結論を述べます。結論の内容は、最初に述べる意見と一貫性を持たせて、できれば、異なる表現で述べるとよいでしょう。
スピーキング力が上達するコツ
1. 実際に声に出す
スピーキングの練習を、自分の頭の中だけでやってしまうケースが多くあるようです。もちろん、通勤中の電車の中や、静かなオフィスの中など、声に出すことのできないシチュエーションもあります。
しかし、スピーキングの練習は、できる限り声の出すことのできる環境を選んで、実際に声に出して答えることが大切です。これによって学習効率が大きく違ってきます。
2.自分の音声を録音する
自分の音声は、スマホの録音アプリなどを利用して確認します。自分の解答を聞き返すことで、毎回いくつかの改善点が見つかるはずです。
もし可能であれば、英語の上級者やネイティブなどにフィードバックをもらうといいでしょう。また、これは意外に多い意見ですが、自分の音声録音を残しておくことで、自分自身の今の英語力と過去の英語力を比較することができ、その成長が英語学習のモチベーションアップにつながることもあります。
3. 自分の成長を数値化してみる
英語学習の中でも、特にスピーキングは自分の成長が分かりづらいといえます。そのため、自分の成長はスピーキングテストを受けて数値化することは必須でしょう。中でも、TOEIC Speaking Testsはわずか20分で受験できることに加え、受験料も6,930円と比較的低く抑えられているのでおすすめです。
「英語を話せる」ようになるためには、その目標に向けた練習が大切です。そのために「TOEIC Speaking Tests」を活用してみてはいかがでしょう。
西田 大 にしだ まさる 1973年生まれ、関西大学文学部英文学科卒業。現在は、静岡英語教室「英語屋」の代表を務める。TOEIC990点(満点)、英検一級、通訳案内士国家資格など。「2016年G7伊勢志摩サミット」など通訳としての実績多数。大学入試問題からTOEIC・英検等の検定試験まで、幅広い分野の英語学習に精通し、その学習法・対策法は注目を集めている。著書に『英語力はメンタルで決まる』(アルク)、『TOEICテストに必要な文法・単語・熟語が同時に身につく本』『「音読」で攻略TOEIC L&Rテスト』(かんき出版)などがある。『X』(https://twitter.com/masaru_nishida_)にて英語学習に関する情報を配信中。 この著者の記事一覧はこちら
プロ通訳として国際会議を担当したり、英語教室で多くの生徒を指導したりするなど英語に精通する私としては、この2つのことを実現するために、スピーキングテストの受験をおすすめしています。
TOEICに"スピーキングテスト"があるって知ってた!? どんなテスト? 話すためのコツとは?
日本で実施されているスピーキングテストはいくつかありますが、今回は特に社会人に人気があり、最近認知度が高まってきている「TOEIC Speaking Tests」について紹介します(「TOEIC Speaking & Writing Tests」のSpeaking Testsと同内容でスピーキングテストのみの単体受験が可能になっています)。
TOEIC Speakingの概要ですが、テスト時間は20分程度、問題数は11問あり、テスト中の指示などはすべて英語で行われます。
問題構成は次の通りです。
音読問題:2問
写真描写問題:2問
応答問題:3問
提示された情報に基づく応答問題:3問
意見を述べる問題:1問
私はこの中でも、英語学習歴の短い初中級者には「写真描写問題」を、学習歴の長い上級者には「意見を述べる問題」の練習をおすすめしています。
「写真描写問題」の練習方法
「写真描写問題」は1枚の写真について、その内容を30秒間で説明する問題です。準備時間が45秒間与えられます。
私がこのセクションの練習をおすすめする理由は、ちょっとしたスキマ時間などに手軽に始められるという点です。日本人の英語が話せない、または、英語に自信がない最大の理由は、「英語を話す」時間の不足だと思います。
この「写真描写問題」の練習は、いつでもどこでも行うことができます。例えば、雑誌や新聞を読んでいて、一つの写真について45秒で準備して30秒間、英語で描写してみます。駅で電車やバスを待っているときにも、自分の目にしている光景について、同じように描写するのもよいでしょう。
繰り返しになりますが、「英語を話す」ことが苦手な人の原因は、多くの場合がその練習時間の不足なので、このいつでもどこでも行うことのできる「写真描写問題」は、特に英語学習歴の短い方や、英語をあまり話してこなかった学習者におすすめです。
「意見を述べる問題」の練習方法
「意見を述べる問題」はある一つのテーマについて、自分の意見とその理由や根拠について60秒間で述べる問題です。こちらも準備時間が45秒間与えられます。
このセクションの練習が、あらゆる英語学習者に効果的な理由の一つに、日常的には考えないテーマについて考える必要があることです。つまり、日常的には使用しない英語表現を使用する必要性が高くなることにより、新しく身につくものも多くなり、自分自身の表現が多彩になってくるのです。
コツとしては、60秒間のうち、最初の10秒で自分の意見、次の40秒間でその理由、できれば具体例も含めます。そして、最後の10秒で結論を述べます。結論の内容は、最初に述べる意見と一貫性を持たせて、できれば、異なる表現で述べるとよいでしょう。
スピーキング力が上達するコツ
1. 実際に声に出す
スピーキングの練習を、自分の頭の中だけでやってしまうケースが多くあるようです。もちろん、通勤中の電車の中や、静かなオフィスの中など、声に出すことのできないシチュエーションもあります。
しかし、スピーキングの練習は、できる限り声の出すことのできる環境を選んで、実際に声に出して答えることが大切です。これによって学習効率が大きく違ってきます。
2.自分の音声を録音する
自分の音声は、スマホの録音アプリなどを利用して確認します。自分の解答を聞き返すことで、毎回いくつかの改善点が見つかるはずです。
もし可能であれば、英語の上級者やネイティブなどにフィードバックをもらうといいでしょう。また、これは意外に多い意見ですが、自分の音声録音を残しておくことで、自分自身の今の英語力と過去の英語力を比較することができ、その成長が英語学習のモチベーションアップにつながることもあります。
3. 自分の成長を数値化してみる
英語学習の中でも、特にスピーキングは自分の成長が分かりづらいといえます。そのため、自分の成長はスピーキングテストを受けて数値化することは必須でしょう。中でも、TOEIC Speaking Testsはわずか20分で受験できることに加え、受験料も6,930円と比較的低く抑えられているのでおすすめです。
「英語を話せる」ようになるためには、その目標に向けた練習が大切です。そのために「TOEIC Speaking Tests」を活用してみてはいかがでしょう。
西田 大 にしだ まさる 1973年生まれ、関西大学文学部英文学科卒業。現在は、静岡英語教室「英語屋」の代表を務める。TOEIC990点(満点)、英検一級、通訳案内士国家資格など。「2016年G7伊勢志摩サミット」など通訳としての実績多数。大学入試問題からTOEIC・英検等の検定試験まで、幅広い分野の英語学習に精通し、その学習法・対策法は注目を集めている。著書に『英語力はメンタルで決まる』(アルク)、『TOEICテストに必要な文法・単語・熟語が同時に身につく本』『「音読」で攻略TOEIC L&Rテスト』(かんき出版)などがある。『X』(https://twitter.com/masaru_nishida_)にて英語学習に関する情報を配信中。 この著者の記事一覧はこちら