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『スター・ウォーズ』ダース・ベイダーの声などで知られる俳優のジェームズ・アール・ジョーンズが現地時間2024年9月9日朝、米ニューヨークの自宅で亡くなった。93歳だった。

ジョーンズは1964年、スタンリー・キューブリック監督の『博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか』で銀幕デビューを果たした。『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』(1977)『スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲)(1980)『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』(1983)では、デヴィッド・プラウズが演じたダース・ベイダーの声優を務め、恐ろしく威厳ある悪役を誕生させた。

2016年の『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』でも再演し、2022年の「オビ=ワン・ケノービ」を最後にベイダー役を引退すると表明していた。この時ジョーンズは、過去の音声を人工知能による合成技術で今後再利用するアーカイブ使用契約に。

そのほか、ディズニー・アニメ『ライオン・キング』(1994)ではムファサの声を務め、2019年の“超実写版”でも続投。『星の王子 ニューヨークへ行く』シリーズのザムンダ国王役や、『コナン・ザ・グレート)(1982)『フィールド・オブ・ドリームス』(1989)などでも活躍。2011年にはアカデミー名誉賞にも選ばれた。

『スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』にて配信中 (C)2023 Lucasfilm Ltd.

「安らかに、父さん」。『スター・ウォーズ』シリーズで息子ルーク・スカイウォーカー役を演じたマーク・ハミルはにて追悼した。

ジョージ・ルーカスも『スター・ウォーズ』公式SNSを通じて追悼文を発表。「ジェームズは素晴らしい役者であり、芸術と精神の両面で唯一無二の声の持ち主でした。彼は半世紀近くダース・ベイダーでありましたが、その秘密は、彼が美しい人間だったということです。彼はすべての役柄に深みと誠実さをもたらしましたが、中でも最も重要だったのは、亡きセシさんの献身的な夫、そしてフリンさんの父親であったということです。ジェームズは、私たち……友人やファンも含めて、多くの人から惜しまれるでしょう」。

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『フィールド・オブ・ドリームス』で共演のケヴィン・コスナーは「あの映画を観た人ならわかると思いますが、もし彼以外があの役を演じていたら、全く違う映画になってしまっていたはずです。野球とアイオアのトウモロコシ畑を題材にした映画で、あのような魔法をかけられるのは彼しかいません。私は、彼がその魔法をかける瞬間に立ち会えたことに感謝しています」と偲んでいる。

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ディズニーCEOのボブ・アイガーも追悼文を。「ムファサの穏やかな知恵からダース・ベイダーの脅威まで、ジェームズ・アール・ジョーンズは映画史に残る偉大なキャラクターたちの声を演じました。著名な舞台俳優であり、200本近くの映画やテレビ番組に出演した彼は、独自の存在感と豊かな精神性で物語に命を吹き込み、何世代もの観客に不滅の足跡を残されました。ディズニー社を代表して、彼の家族と愛する人々に、深い哀悼の意を表します」。

なお、ベイダー役のスーツ・アクターを務めたデヴィッド・プラウズも、2020年11月に85歳。ベイダー役の両名共が冥界に旅立った。

ダース・ベイダー役では、映画史上最も偉大なキャラクターに唯一無二の声を与えていただき、ありがとうござました。ご冥福をお祈りします。

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