Appleが9月10日に開催するiPhone 16イベントで予想される発表内容まとめ
Appleは2024年9月10日2時からiPhone 16発表イベントを開催します。このイベント内で発表されると予想されている内容を、テクノロジーメディアのTechCrunchがまとめました。
Apple Event 2024: iPhone 16, Apple Intelligence and all the other expected 'Glowtime' reveals | TechCrunch
◆Apple Intelligence
2024年6月に開催されたWWDC24で発表されたAppleのパーソナルAIである「Apple Intelligence」は、OpenAIのChatGPTやGoogleのGeminiといったブラックボックスモデルとは大きく異なり、ユーザーエクスペリエンスの向上に関連する限られたデータでのみトレーニングされたAIです。ただし、Apple Intelligenceのアプローチが本当に有効なものなのかは「リリースされるまでわからない」とTechCrunchは指摘しています。
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さらに、Appleの音声認識アシスタントであるSiriがChatGPTをサポートし、ユーザーインターフェース(UI)も新しいものに変更されます。
既存のiPhoneの中でApple Intelligenceをサポートするのは、iPhone 15 ProとiPhone 15 Pro Maxのみです。
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◆iPhone 16シリーズ
最新のリーク情報によると、iPhone 15 Pro Maxではベゼル部分が1.55mmだったのに対して、iPhone 16 Pro Maxは1.15mmまで薄くなるそうです。これによりiPhone 16 Pro Maxのディスプレイサイズは6.89インチまで拡大されることとなる模様。(iPhone 15 Pro Maxのディスプレイサイズは6.69インチ)
The iPhone 16 Pro Max is expected to feature the thinnest bezels on a smartphone 🔥 pic.twitter.com/rK9LEugcb1— Apple Hub (@theapplehub) September 1, 2024
同じように、iPhone 16 Proもディスプレイサイズが6.12インチから6.27インチにサイズアップします。
さらに、カメラモジュールではより薄く、より軽く、光学ズーム機能を改善した新しいガラス成型レンズが採用されるとウワサされています。光学ズームはデジタルズームのような画像劣化がないズームです。
以下はiPhone 16シリーズのダミーモデル。iPhone 15とiPhone 15 Plusではリアカメラが斜めに配置されており、カメラモジュールが正方形になっていましたが、iPhone 16とiPhone 16 Plusではリアカメラが垂直に配置され、これまでよりもコンパクトな縦長のカメラモジュールに変更されています。さらに、iPhone 16シリーズすべてでカメラに素早くアクセスできるキャプチャボタンが右側面に搭載されるそうです。
pic.twitter.com/GiIWNkXcI8— Sonny Dickson (@SonnyDickson) April 4, 2024
この他、バッテリーの大型化や交換を簡素化する技術が導入される可能性も報じられています。
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また、iPhone 16 ProではWi-Fi 7をサポートするという報道もあります。
◆新型Apple Watch
2024年で10周年を迎えるApple Watch。iPhoneの10周年を記念して大幅なモデルチェンジが行われたiPhone Xのように、Apple Watchでも「Apple Watch Series 10」(Series X)という記念モデルが登場する可能性があるとTechCrunchは指摘。筐体サイズは既存の41/45mmから45/49mmに拡大され、これまでよりも薄くなると報じられています。
さらに、Apple Watch Series 10とApple Watch Ultra 3の両方で、新しいS10チップが採用されることになるとも予想されています。新チップが搭載されることから、「AI機能の追加もそう遠くないということかもしれない」とTechCrunchは指摘しました。
新型Apple Watchで搭載が予想されている新機能のひとつが、血糖値測定機能です。さらに、睡眠時無呼吸症候群を検出する機能も搭載されることがウワサされていますが、これはAppleとMasimoの訴訟問題により実現しない可能性が高いとBloombergは報じています。
この他、新型Apple Watch SEでは筐体がオールプラスチックに切り替えられる可能性も指摘されています。
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◆第4世代AirPods
Appleは2つの第4世代AirPodsを発表すると報じられており、ひとつは安価なエントリーモデルで、もうひとつがアクティブノイズキャンセリング機能搭載のミドルレンジモデルです。第4世代AirPodsはすべてのモデルでLightningポートを廃止し、USB-Cポートを採用する模様。
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◆新型Mac
AppleはM4搭載Macの発表を11月まで延期すると報じられました。M4搭載の新型Macとしては、USB-Aポートを廃止し小型化したMac miniや、iMacおよびMacBook Proが2024年末までに登場すると予想されています。
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なお、9月10日の2時から配信される発表イベントは以下から視聴できます。GIGAZINEでも例年通りイベントの様子をリアルタイムで記事化していく予定なので、乞うご期待。
Apple Event - September 9 - YouTube