【MLB】大谷翔平、残り25試合で史上初「50-50」の可能性は……カギは古巣・エ軍、WBCの舞台、打者天国
ドジャースの大谷翔平投手は9月1日(日本時間2日)、敵地でのダイヤモンドバックス戦に「1番DH」で先発出場。この日は4打数無安打に終わり、44本塁打43盗塁からの上乗せはなかった。
ここではメジャー史上初の「50-50」の可能性を、残り25試合の球場別スタッツから探る。
■古巣エンゼル・スタジアムで一発に期待
大谷はここまで134試合に出場し、44本塁打43盗塁。本塁打は3.05試合に1本塁打、盗塁は3.12試合に1盗塁のペースで量産してきた。
ドジャースは残り25試合。単純計算で残り8.20本塁打、8.01盗塁を上乗せでき、現在は52本塁打51盗塁と、メジャー史上初の「50-50」到達ペースはキープしている状況だ。
ドジャースは翌2日(同3日)のダイヤモンドバックス戦の後、大谷の古巣エンゼルスを相手にエンゼル・スタジアムで2試合を予定している。同スタジアムはドジャース移籍後、初の公式戦となるが、エンゼルス時代には通算99本塁打を記録した。この2試合で一発は欲しいところだ。
その後、ガーディアンス、カブスとの本拠地ドジャー・スタジアム6連戦が控えている。本拠地戦は同カードのほか、20日(同21日)からのロッキーズ3連戦、24日(同25日)からのパドレス3連戦で合計12試合となっている。
■WBCの舞台と「打者天国」で魅せるか
大谷は今季ここまで本拠地戦に68試合出場し、23本塁打24盗塁、長打率.652、出塁率.401と高いスタッツを記録。計算上は残り12試合で、4本塁打4盗塁を稼げることになる。
また、敵地スタジアムのスタッツを見ると、13日(同14日)からのブレーブス4連戦は今季初のトゥルイスト・パーク。17日(同18日)からのマーリンズ3連戦となるローンデポ・パークも初だが、2023年WBC準決勝のメキシコ戦で劇的サヨナラ勝利を呼び込む二塁打を放った舞台となっている。
そして、偉業達成へ後押しするのが、27日(同28日)からのロッキーズ3連戦。今季最後のカードは「打者天国」と呼ばれる高地クアーズ・フィールドで行われ、大谷は今季4試合で2本塁打1盗塁、長打率.944、出塁率.524と得意としている。この時点でリーチを掛けていれば、劇的なフィナーレを迎えるかもしれない。
8月23日(同24日)のレイズ戦で、メジャー史上6人目の快挙となる「40-40」をサヨナラグランドスラムで決めた大谷。43本塁打43盗塁の「43-43」からはすべてメジャー史上初と、自身の記録を塗り替え続けることになるが、その先の「50-50」へ期待は高まる。