「もっと頑丈にすべき」再び“劣化問題”が浮上 米サッカー女子代表FWが金メダルの破損を告白「私が非難される筋合いはない」
金メダルを手にし、笑顔を浮かべていたウィリアムズ。しかし、大会後に“悲劇”が……。(C)Getty Images
今夏に大きな熱狂を生んだパリ五輪。その中で、熾烈な争いを制したアスリートたちに提供されるメダルの品質が問題視されている。
現地時間8月8日にスケートボード男子ストリート銅メダリストであるナイジャ・ヒューストン(米国)が自身のInstagramで、「まるで戦争に行って帰ってきたかのよう」と劣化したメダルを晒して以来、余波が広まっている“メダルの品質問題”。現地時間8月22日には、米女子サッカー代表FWのリン・ウィリアムズの投稿が新たに話題となった。
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ブラジルとのファイナルを制したアメリカ代表の一員として、金メダルを手にしたウィリアムズは、自身のスポンサーであるナイキ社の祝賀パーティーに参加した際に「ちょっとした拍子にメダルを落としてしまったんだけど、そしたらへこんでしまった」という。
もっとも、同パーティー中にダンスに興じていた彼女は「小さな財布のように肩にかけていて、ジャンプして、踊って、ジャンプしていた」とも告白。しかし、「それが直接的な原因じゃないと思う」とし、こう正直な想いを口にしている。
「みんなが踊っている中で、私はメダルを取ろうとして歩き回っていた。それで拾い上げた時にはへこんでいた。間違いなく唯一無二のメダルになったとは思うけど、もっとちゃんとしたものを作るべきだったとも思うし、頑丈にすべきだった。正直言って、今回の件で私が非難される筋合いはない」
すでに国際オリンピック委員会(IOC)に修理をお願いしているというウィリアムズは、「ちゃんと直してもらえるかは分からない」と説明。「実際に破損していることを証明しなきゃいけなかったんだけど、今は『たぶん修理できると思う』と言われているだけ。とにかく待たなきゃいけないみたい。もし直してもらえなかったら、正直なところ、かなり面白い話だと思う」と続けた。
なお、メダルの製造、品質管理を行うパリ造幣局は、“条件付き”でのメダルの交換に応じる姿勢を示している。ただ、アスリートたちから劣化の報告が相次いだことを考えると、対応には相当な時間を要しそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]