脅威の「.350」巨人の若武者が覚醒間近か 2年目の進化を球界OBも評価「大人になった」

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プロ2年目の浅野が存在感を発揮している(C)産経新聞社

 巨人の若武者、19歳外野手の浅野翔吾が存在感を発揮している。

 首位攻防となった広島3連戦ではいずれも適時打をマーク。22日の試合では両チーム無得点で迎えた6回一死一、二塁の好機に相手先発アドゥワ誠の初球の真ん中低め直球を右前に運び、先制の適時打をマーク。二塁走者の坂本勇人が生還すると塁上でこぶしを握りしめ、喜びを現した。

【ついに覚醒か!?】巨人浅野翔吾選手が再昇格後打率3割超え!!『昨年と比べてここが成長している』適切な打順は何番?巨人浅野翔吾選手の打撃について語ります!!【プロ野球】

 浅野は8月12日に再昇格を果たすと、14日の阪神戦(東京ドーム)で及川雅貴からプロ初の満塁弾をマーク。勢いのままに、好調をキープしている。直近5試合は打率「.350」、3打点。阿部慎之助監督も認めるプロ2年目の浅野の変化については球界内からも様々な考察の声が上がっている。

 現役時代は大洋(現DeNA)で活躍、引退後は日本代表コーチも務め、現在は野球解説者として活躍する高木豊氏は8月22日までに自身のYouTubeチャンネルに「【ついに覚醒か!?】巨人浅野翔吾選手が再昇格後打率3割超え!!『去年と比べてここが成長している』適切な打順は何番?巨人浅野翔吾選手の打撃について語ります!!【プロ野球】」と題した動画を更新。再昇格となった浅野の成長について独自の視点で語っている。
 
 まず浅野に関して高木氏は「大人になったな 精神的にも」として、昨年ルーキーイヤーとは違い、プロ野球選手としての自覚が生まれてきたと見る。

 「今年はできなきゃいけないよというところをクリアしてきた」として技術的に注目したのは、指揮官がファーム調整時に求めたとされる逆方向への打球だった。

 浅野はプロ2年目の今季、開幕1軍で迎えながら3試合で9打数無安打と結果を残せず、降格となった。今回の昇格で1軍の舞台で「広角に打てるようになった」点を評価。阿部監督が浅野、また同じく右打者のオコエ瑠偉についても「右方向に打てるようなバッティング」を求めていたとして、課題をクリアできたことが大きいとした。

 その上で「三振しない、粘れる」バッティングを身に着けたことで、スタメン起用が続いているという見方を示した。

 走塁、守備についても1軍レベルで遜色ない働きができているとしながら、今後レギュラー獲りのためには、好不調の波を少なくして「ちょっと下がってもまた上がって」など、打撃の調子を一定レベルに保つことが首脳陣へのアピールにつながるとした。

 いずれにせよ「浅野はよくやっている」と若武者の背中を押した高木氏。

 今後のし烈な優勝争いのキーマンにも浮上している浅野。背番号51の躍動した姿をこれからも楽しみにしたいところだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]