ヤ軍主砲ジャッジに集まったまさかの“批判” 交流した少年野球コーチが訴え「子どもに手を振ることもできないのか?」
リトルリーグに励む子どもたちとの交流を図ったジャッジ。(C)Getty Images
スターは、いかなる状況においても“品行方正”が求められるのか。ヤンキースの主砲アーロン・ジャッジの野球少年少女たちに対する行動が波紋を呼んでいる。
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騒動のキッカケとなったのは、リトルリーグのコーチによる告発だった。
現地時間8月18日にリトルリーグの「聖地」と言われるペンシルベニア州ウィリアムズポートで開催された「MLBリトルリーグ・クラシック」と名づけられたタイガースとの連戦に挑んだジャッジ。同期間中には、リトルリーグ・ワールドシリーズに参加している子どもたちと交流していた。
ヤンキースはジャッジに加え、アーロン・ブーン監督を筆頭に、ゲリット・コールらが参加して子どもたちとの交流を楽しんだ。だが、同大会に参加していたサウスショア・リトルリーグ球団のコーチであるボブ・ラテラザ氏は、自分の教え子がジャッジの名前を呼んだところ、当人に無視され、子ども失望させたと公表したのだ。
米日刊紙『Staten Island Advance』の取材に応じたラテラザ氏は「あなたをヒーローだと思っている子どもたちに、振り向いたり、手を振ったりすることもできないのか。彼らはあなたの給料の一端を担っている人でもあるんだぞ?」と指摘。無視をされたことへの怒りを露わにした。
もっとも、当日の会場は複数のリトルリーグ球団がいたこともあり、ジャッジがラテラザ氏の指導するチームの選手たちに対して対応しきれなかった可能性は否めない。
いわば会場の状況が生んだアクシデントと言える。それだけに、本人と球団からしてもまさかの批判と言えよう。ただ、ジャッジは至って冷静である。
米スポーツ専門局『ESPN』の取材に応じたジャッジは「彼(ラテラザ氏)に返事をするつもりはない。なぜなら、それは子どもたちのことだからだ」と断じ、「ウィリアムズポートでかなりの数の子どもたちと多くの時間を過ごす機会を得て、すばらしい思い出をつくることができた。そのことに焦点を当てるべきだ」と語った。
また、ヤンキースも急遽発信した声明内で「ジャッジは野球というスポーツにおいて最も偉大な親善大使の一人だ。彼はいつも優しさと敬意を持って行動している」と断言。また、ラテラザ氏に対しても「今回のように公然と激しく反応する前に、事実を我々に共有し、呼びかけてくれた方がずっと良かった。我々に連絡を取るのは何よりも賢明な行動だっただろうし、若い選手たちに良い手本になったはずだ」と反論している。
現地時間8月22日に行われたガーディアンズ戦で3試合連発48号ソロを放ったジャッジ。シーズン換算で61発ペースとしたスラッガーは、思わぬアクシデントには微塵も動じていなそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]