昨年のキーンランドCを制したナムラクレア(撮影:山中博喜)

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 レース史に新たな1ページを刻むか。重賞4勝の実績を誇るナムラクレア(牝5、栗東・長谷川浩大厩舎)が、キーンランドカップ(3歳上・GIII・芝1200m)で史上初の連覇を狙う。

 ナムラクレアは父ミッキーアイル、母サンクイーンII、母の父Storm Catという血統。ここまで17戦5勝。2歳時に小倉2歳S、3歳時に函館スプリントS、4歳時にシルクロードSとキーンランドCを制覇。重賞4勝を全て1200mで挙げている。一方、GIは7回チャレンジして、23年と24年の高松宮記念の2着が最高着順だが、現役屈指のスプリンターであることは間違いない。当然、連覇がかかる今回も優勝候補の最右翼といえる。

 あえて不安材料を挙げるなら、前年覇者にまつわるジンクスだろう。今年で19回目を迎えるキーンランドCだが、ディフェンディングチャンピオンは9頭が参戦して、21年のエイティーンガールの2着が最高着順。他の8頭は全て馬券圏外と苦戦傾向なのだ。ナムラクレアはレース史上初の連覇を果たし、スプリンターズSに弾みを付けられるか、その走りに要注目となる。