お笑い芸人・やす子への不適切発言によって芸能活動休止を発表した、タレントのフワちゃん

 彼女がレギュラーを務める、バラエティ番組『行列のできる相談所』(日本テレビ系)が8月11日、出演シーンを大幅に編集したうえで、放送された。

 番組冒頭、ひな壇後方で上半身を動かし、場を盛り上げるフワちゃんが映し出され、そのすぐ後に、ひな壇にいるゲスト、レギュラー陣全員の名前がテロップで紹介された。

 そこでは、ほかの出演者と同様にフワちゃんも紹介されていたが、番組が進行するにつれ、体の一部が映り込む様子や、引きの画角でほかの出演者の話を聞く姿が見られるものの、フワちゃん本人が発言する場面はいっさいなし。

「映像では何度か映る一方で、フワちゃんの出演シーンが極端に少ないことなどに対する『お断り』を入れる、などの対応もありませんでした。

 まるで、騒動を見て見ぬふりしているかのような編集でしたね。次回予告の映像でも、フワちゃんの姿が見られるとともに、今回のトラブルの“被害者”である、やす子の出演が明かされています」(芸能記者)

 放送前に日本テレビは《当社の番組基準や人権方針に基づき、既に収録済みのものについては適切に対応します。今後の出演については予定しておりません》とコメントを発表していた。すでに『行列〜』公式サイトのキャスト欄では、フワちゃんの名前と写真が削除されており、すでに撮影が終了しているぶんについては、今回のような編集のうえ、次回以降も放送されるようだ。

 だが、今回の『行列〜』放送後、X上では、

行列のできる相談所フワちゃん出てるんだけど、カットされてんのかなー? まだ一言も喋ってないのシュール過ぎる》

行列のできる相談所フワちゃん出てるけど声出てないから違和感》

 と、やはり“声”が聞こえないことに対して、釈然としない気持ちを持つ意見が出ていた。

 また、

フワちゃん消しゴムマジックでも消せんかったんか》

 と、フワちゃんがかつて「Google Pixel」のCMで宣伝していた「消しゴムマジック」を思い浮かべる声も、多く聞かれている。

 今回の番組編集に対して、「制作スタッフは、相当キツかったのではないか」とテレビ局関係者は語る。

フワちゃんの一件が問題となったのは、8月4日。つまり、放送までちょうど1週間しかなかったということです。当然、問題になってから、日本テレビ上層部が再編集を決断するまで作業はできなかったでしょうから、決定次第、急ピッチで作業がおこなわれたのは明白です。

 視聴者からは『いまの技術なら完全に姿を消せるのでは』という意見もあるようですが、今回のタイムリミットと、不自然にならないような編集を考えるなら、仕方ない結果だったのではないでしょうか」

 存在を抹消するような“消しゴムマジック”をテレビ番組が使ったら、それはそれで大問題だ。