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「医療検査のプロ」と呼ばれる、臨床検査技師の養成に向けて、新たな学科の開設を目指す大田原市の国際医療福祉大学は9日、拠点となる学科棟の起工式を行いました。

国際医療福祉大学は、9つ目の学科として「医学検査学科」を、開学30年目となる来春に開設する準備を進めています。臨床検査技師を養成する学科は、4年制の私立大学としては、県内と東北地方で初めてです。

臨床検査技師は国家資格で、医療機関などで血液や心電図、エコー、PCRなど各種の検査を行い、患者のデータを提供する医療現場に欠かせない存在です。

医学検査学科は保健医療学部に設置し、1学年の定員は80人です。6つの附属病院などと連携して、臨床検査の基礎から高度先進医療技術までを学べるほか、細胞検査士や胚培養士などの資格を取得するための、4つの養成コースが設けられます。

9日の学科棟の起工式は、大学構内の建設予定地で行われ、高木邦格理事長や大田原市の相馬憲一市長など、およそ40人が出席し工事の安全を祈願しました。

新設する学科棟は、鉄骨造り4階建てで、4つの講義室と6つのゼミ室ほかに、実習室などがあり、総工費はおよそ30億円です。完成は来年8月の予定で、1期生は来年度の後期授業から使用できるようになります。