シェイクスピアの『間違いの喜劇』をドタバタ喜劇として蘇らせる、舞台『ソーセージ』の上演が決定 主演はICExの阿久根温世
2024年10月10日(木)~10月27日(日)銀座 博品館劇場にて、シェイクスピアの作品の中で、最も短い戯曲『間違いの喜劇』を、ロックミュージックに彩られた現代的ドタバタ喜劇として蘇らせる、舞台『ソーセージ』が上演されることが決定した。
本作では、架空の場所と時代に設定し直し、悲哀、苦悩、滑稽、歓喜、陶酔……人間のあらゆる感情を舞台の上に展開させた原作の本質を浮かび上がらせた上演台本を新たに作成する。
出演は、舞台初主演となる2023年8月メジャーデビューした8人組ダンスボーカルユニットICEx(アイス)の阿久根温世を筆頭に、八神遼介、EBiDAN AUDITIONを経て結成された6人組のメインボーカル&ダンスグループLienel 芳賀柊斗と近藤駿太が決定。生き別れた家族を探しにシラクサからエフェソスへ向かう“弟アンティフォラス”役を阿久根が、“弟ドローミオ”役を八神が、エフェソスで暮らす“兄アンティフォラス”役を近藤が、“兄ドローミオ”役を芳賀が演じる。
離れ離れになってしまった双子の兄弟と、その2人に仕える双子の召使いが巻き起こす騒動を描く本作。上演台本・演出は鈴木勝秀、音楽は大嶋吾郎のオリジナルで奏で、ロックな音楽に乗せ、新たな解釈の爽快な舞台作品として仕上げる。
【あらすじ】
シラクサの商人・イジーオンには、双⼦の息⼦と双子の使用人がいた。しかし息⼦が幼いころ、妻と兄、使用人の兄とは生き別れてしまった。弟アンティフォラスは、父イジーオンとともにエフェソスの地を訪れる。兄アンティフォラスを探すために。
当時シラクサとエフェソスは対⽴関係にあった。父イジーオンは不法侵入の罪で逮捕勾留される。1000マルクの罰金を支払うか、さもなくば死刑に処せられることになった。公爵ソライナスは、イジーオンに保釈金を集める猶予を1日だけ与える。
弟アンティフォラスは、使用人弟ドローミオと共に、兄アンティフォラスを探してエフェソスを歩き回る。一方、兄アンティフォラスは、父弟と生き別れた後、使用人兄ドローミオとともにエフェソスで成功し、エイドリアーナと結婚し生活していた。
弟アンティフォラスが、町の成功者でる兄アンティフォラスに間違えられたことを発端に、間違いが間違いを生み、ついには、兄アンティフォラスが逮捕されてしまう。処刑場で、父イジーオンとアンティフォラス兄弟は再会を果たす。
さらに、エフェソスの尼僧院⻑がアンティフォラス兄弟の母エミリアだったことが判明。公爵ソライナスの許しも得られて、家族の再会を祝って祝宴が開かれる。
出演者コメント
■阿久根温世(ICEx)
阿久根温世(ICEx)
出演のお話を頂いた時は、喜びと同時に凄く悩みました。
お芝居に置いて経験値の少ない僕が、座長として先頭に立ってカンパニーの皆さんを引っ張って行けるのか…。
今の自分では凄く不安で、簡単には答えを出す事が出来ませんでした。
しかし、脚本を読ませて頂いた時に、この物語に惹き込まれ、「自分がこの作品で生きたい。足を運んで観劇しに来て下さる方の心を掴んでみせたい」と強く思い、挑む事に決めました。
これまでの経験を活かし、今まで以上に高めた自分で、僕にしか出来ない弟アンティフォラスを、精一杯演じます!そしてカンパニーの皆さんと手を取り合いながら切磋琢磨し全力でこの作品を届けます! 10月新たな阿久根温世をお見せします!皆さん、楽しみにしていてください!
■八神遼介(ICEx)
八神遼介(ICEx)
まずこのような素敵な作品に携われること、とても光栄に思っています。
未熟な僕にとって、初めての舞台は大きな挑戦であることは確かで、その中でも僕にとってこの作品がなにか自分を変えてくれるものになればいいなと思っています。
共演させていただく他のキャストさんからもたくさんの事を吸収し、この作品に関わるすべての方々と共に、この作品が最高なものにできるよう、僕なりに精一杯精進していきたいと思っています!
■芳賀柊斗(Lienel)
芳賀柊斗(Lienel)
様々な苦難を乗り越えた兄弟愛を丁寧に演じ、皆さんにお届け致します。
僕自身、舞台に出演するのが初めてなので、今からとても緊張していますが全力で頑張ります!
よろしくお願い致します!
■近藤駿太(Lienel)
近藤駿太(Lienel)
僕自身、初めて舞台に挑戦するのですが初めて携わる作品がこの舞台『ソーセージ』になりとても嬉しいです! シェイクスピアのテーマや感情を今の自分の視点から新たに解釈し、みなさんに届けられたらなと思います。
この作品と兄アンティフォラスに真剣に向き合い、全力で頑張ります。
この舞台、そしてシェイクスピアの魅力などを皆さんと共有できることを楽しみにしています!
■加藤夕夏
加藤夕夏
台本を読ませていただき"ソーセージ"の世界に引き込まれました!
どうなってるんだ?! ってちょっと自分もこんがらがってしまったり、それが楽しかったり。
"間違いの喜劇"が音楽劇になるのも今からとても楽しみです! 自分にとって一皮向ける新たな挑戦になりそうだな、と思いました! 見てくださる皆様の頬が緩むような楽しいお芝居ができたらいいなと思います! どうぞ、よろしくお願いします!
■しゅはまはるみ
しゅはまはるみ
2度目のスズカツ作品に呼んでいただき、陰山泰さんとも再び御一緒できて光栄至極です。
台本によれば1人で何役も担う上、舞台上で扮装替えをするらしいんですよね。スズカツさんがどんな演出を考えているのか今からとっても楽しみです。
今作は「間違いの喜劇」が下敷きにありますが、シェイクスピアっていうよりモダンなブリティッシュコメディとして楽しんでいただけるんじゃないかと思います!
■駒田 一
駒田 一
すずかつさん、ごろうさん。このお二人とは今年2作品目である。
キャストに関しては全ての皆様と初めての共演。新しい出会い。こりゃあ楽しみだなあ。
今回の原作は、劇団にいた頃、ミュージカル化された作品に出演した事がある。
もう37、8年前の話だ。とても面白い作品だった。今回も稽古場で、もがいて悩んで苦しんで、そして楽しもう!うん、きっと面白い作品になるに違いない!乞うご期待!!
■陰山 泰
陰山 泰
原作は「シェークスピア」の『間違いの喜劇』です。
この作品は、全く堅苦しくない、シンプルに笑って楽しめる作品なのです。
ストーリーにどんどん引き込まれていくこの作品のたのしさを、ストレートにお客様にお届けしたいと思っています。今回初共演の若い俳優の皆さんとの共演も楽しみだし、『椿説 三銃士』に引き続き、しゅはまさんとの共演も楽しみです。鈴木勝秀演出にも期待しています。
上演台本・演出 鈴木勝秀 コメント
今回、シェイクスピアの作品の中で最も短い戯曲『間違いの喜劇』を、懐かしい感じのするポップス(大嶋吾郎のオリジナル)に彩られた、ナンセンスの極みのドタバタ喜劇として蘇らせます。
ヘアメイクでそっくりに作り上げた二組の双子(双生児)の兄弟は固定役ですが、その他のキャストは、取っ替え引っ替え役を変えていきます。
シェイクスピア作品の紹介ではなく、別作品として成立させようと考えてます。