『あやひろ』加藤史帆と森カンナの恋模様にキュン…ドラマ界を席巻する“大人のガールズラブ”人気
7月4日深夜よりスタートした新ドラマ『彩香ちゃんは弘子先輩に恋してる』(MBS)に、大きな注目が集まっている。女性同士のオフィスラブを描いたガールズラブ作品なのだが、W主演を務める日向坂46の加藤史帆と森カンナの魅力が爆発しており、多くのファンが虜になっているようだ。
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同作は「webアクション」連載のガールズラブマンガを原作としており、かわいい後輩×憧れの先輩による“じれキュン”な展開が大きな見どころ。主人公・兎田彩香(加藤史帆)は職場の先輩・鹿納弘子(森カンナ)にぞっこんで、なんとか振り向いてもらおうと髪型と服装をがらっと変え、キュートにイメチェンして出社する。しかし弘子にはその好意は伝わらず、なかなか相手にしてもらえない。
一方で弘子は実を言うと相当の“女好き”で、自分好みにイメチェンしたうえ、思わせぶりな素振りでアピールしてくる彩香のことが気になって仕方がない様子。だが過去にとあるトラウマを抱えており、「ノンケには手を出さない」と決めているため、2人の恋は順風満帆とはいかない──。
絶対に諦めない後輩と絶対に落とされない先輩という構図で、甘酸っぱい恋模様が繰り広げられるのだが、それを盛り上げているのがメインキャスト2人の演技だ。
まず彩香役の加藤は、女優としてのキャリアはまだ浅いものの、普段の“へにょへにょ”な様子とは違い、恋にひたむきな後輩女子という役柄を見事にこなしている。一目見ただけで“オフィスに燦然と輝くキラキラ女子”だと伝わるのは、トップアイドルのオーラがあってこそだろう。
あざとい恋のアピールも上手くハマっていて、上目遣いで弘子に詰め寄りながら猛烈に愛を伝える姿は完璧な原作再現だ。とくに破壊力が高かったのは、第1話にて酔っぱらった勢いで弘子に抱き着くシーン。うるんだ瞳で「私じゃダメですか?」「本気で好きなんです」と訴えかける姿には、多くの視聴者がハートを射抜かれていた。
もちろん第2話以降も猪突猛進なアプローチは止まらず、ボディタッチや手料理など、あの手この手で弘子に迫っていくのだが、どのシーンも彩香を演じる加藤の“あざとかわいさ”が最大限発揮されている。
それに対して弘子を演じる森は、『ショムニ2013』(フジテレビ系)や『チア☆ダン』(TBS系)を始めとした話題作に出演してきた女優。今作が連ドラ初主演作ではあるが、ベテランの風格が漂っていて、男女問わず憧れてしまう“デキる女上司”の役がよく似合う。好みの後輩に言い寄られて内心ドギマギしていることを隠す顔芸に、いざという時に見せるイケメンな表情……。どこを切り取ってもハマリ役だ。
国内のドラマ業界では、『おっさんずラブ』シリーズ(テレビ朝日系)を皮切りに、ボーイズラブ作品のブームが続いている。それに対してガールズラブ作品も散発的に作られてはいたが、大きなヒット作は生まれていなかった印象だ。
そんな状況を一変させたのが、今年1月から放送された『チェイサーゲームW パワハラ上司は私の元カノ』(テレビ東京系)だった。同作は元櫻坂46の菅井友香と中村ゆりかがW主演を務める作品で、ゲーム会社で働く春本樹(菅井)のもとに、クライアント先の責任者として元恋人の林冬雨(中村)が現れる……というストーリー。オフィスラブに元恋人との愛憎劇のエッセンスを加えた設定なのだが、キスシーンなどの踏み込んだ描写も多く、爆発的に話題を呼んだ。
国内だけでなく海外でも人気が広まり、世界的LGBTQ+コンテンツ専門プラットフォーム「GagaOOLala」の視聴ランキングにて、GL/LESBIANジャンルの全世界1位を記録しているほか、TikTokでも「#ChaserGameW」の動画総再生数が1,000万回を突破している。
ヒットの理由は色々と挙げられるが、1つにはメインキャストの魅力がある。深い愛情を漂わせる樹と、クールに見えて胸の内で激情を燃やす冬雨を、菅井と中村が見事に演じていた。また165cmの菅井と156cmの中村による約10cmの身長差も、“尊さ”を生んでいる。
シナリオにおいても画期的で、第1話の冒頭から“女同士の恋愛は禁断ではない”というメッセージを明確に打ち出しているうえ、元恋人という設定にすることで女性同士の恋愛を当たり前のものとして描いている。「こういうのが見たかった」と多くのファンが夢中になったのも当然のクオリティだ。
ちなみに同作は、9月19日深夜から続編が放送されることも決まっている。『彩香ちゃんは弘子先輩に恋してる』も含めて、2024年は日本の“ガールズラブドラマ元年”として歴史に残る年になるかもしれない。
【あわせて読む】『366日』『くるり』『9ボーダー』『アンメット』全く異なる記憶喪失ドラマの過去と現在…重要なのは
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同作は「webアクション」連載のガールズラブマンガを原作としており、かわいい後輩×憧れの先輩による“じれキュン”な展開が大きな見どころ。主人公・兎田彩香(加藤史帆)は職場の先輩・鹿納弘子(森カンナ)にぞっこんで、なんとか振り向いてもらおうと髪型と服装をがらっと変え、キュートにイメチェンして出社する。しかし弘子にはその好意は伝わらず、なかなか相手にしてもらえない。
絶対に諦めない後輩と絶対に落とされない先輩という構図で、甘酸っぱい恋模様が繰り広げられるのだが、それを盛り上げているのがメインキャスト2人の演技だ。
まず彩香役の加藤は、女優としてのキャリアはまだ浅いものの、普段の“へにょへにょ”な様子とは違い、恋にひたむきな後輩女子という役柄を見事にこなしている。一目見ただけで“オフィスに燦然と輝くキラキラ女子”だと伝わるのは、トップアイドルのオーラがあってこそだろう。
あざとい恋のアピールも上手くハマっていて、上目遣いで弘子に詰め寄りながら猛烈に愛を伝える姿は完璧な原作再現だ。とくに破壊力が高かったのは、第1話にて酔っぱらった勢いで弘子に抱き着くシーン。うるんだ瞳で「私じゃダメですか?」「本気で好きなんです」と訴えかける姿には、多くの視聴者がハートを射抜かれていた。
もちろん第2話以降も猪突猛進なアプローチは止まらず、ボディタッチや手料理など、あの手この手で弘子に迫っていくのだが、どのシーンも彩香を演じる加藤の“あざとかわいさ”が最大限発揮されている。
それに対して弘子を演じる森は、『ショムニ2013』(フジテレビ系)や『チア☆ダン』(TBS系)を始めとした話題作に出演してきた女優。今作が連ドラ初主演作ではあるが、ベテランの風格が漂っていて、男女問わず憧れてしまう“デキる女上司”の役がよく似合う。好みの後輩に言い寄られて内心ドギマギしていることを隠す顔芸に、いざという時に見せるイケメンな表情……。どこを切り取ってもハマリ役だ。
国内のドラマ業界では、『おっさんずラブ』シリーズ(テレビ朝日系)を皮切りに、ボーイズラブ作品のブームが続いている。それに対してガールズラブ作品も散発的に作られてはいたが、大きなヒット作は生まれていなかった印象だ。
そんな状況を一変させたのが、今年1月から放送された『チェイサーゲームW パワハラ上司は私の元カノ』(テレビ東京系)だった。同作は元櫻坂46の菅井友香と中村ゆりかがW主演を務める作品で、ゲーム会社で働く春本樹(菅井)のもとに、クライアント先の責任者として元恋人の林冬雨(中村)が現れる……というストーリー。オフィスラブに元恋人との愛憎劇のエッセンスを加えた設定なのだが、キスシーンなどの踏み込んだ描写も多く、爆発的に話題を呼んだ。
国内だけでなく海外でも人気が広まり、世界的LGBTQ+コンテンツ専門プラットフォーム「GagaOOLala」の視聴ランキングにて、GL/LESBIANジャンルの全世界1位を記録しているほか、TikTokでも「#ChaserGameW」の動画総再生数が1,000万回を突破している。
ヒットの理由は色々と挙げられるが、1つにはメインキャストの魅力がある。深い愛情を漂わせる樹と、クールに見えて胸の内で激情を燃やす冬雨を、菅井と中村が見事に演じていた。また165cmの菅井と156cmの中村による約10cmの身長差も、“尊さ”を生んでいる。
シナリオにおいても画期的で、第1話の冒頭から“女同士の恋愛は禁断ではない”というメッセージを明確に打ち出しているうえ、元恋人という設定にすることで女性同士の恋愛を当たり前のものとして描いている。「こういうのが見たかった」と多くのファンが夢中になったのも当然のクオリティだ。
ちなみに同作は、9月19日深夜から続編が放送されることも決まっている。『彩香ちゃんは弘子先輩に恋してる』も含めて、2024年は日本の“ガールズラブドラマ元年”として歴史に残る年になるかもしれない。
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