Appleの2024年度第3四半期収益はiPhoneが停滞も過去最高の12兆8000億円超を記録
Appleが2024年第3四半期(4〜6月)の決算報告を発表しました。収益は約858億ドル(約12兆8000億円)で、過去最高の四半期収益となったと報告されています。
Apple reports third quarter results - Apple
https://www.apple.com/newsroom/2024/08/apple-reports-third-quarter-results/
Apple Reports 3Q 2024 Results: $21.4B Profit on $85.8B Revenue - MacRumors
https://www.macrumors.com/2024/08/01/apple-3q-2024-earnings/
Apple reports record revenues despite stagnant iPhone sales | Ars Technica
https://arstechnica.com/gadgets/2024/08/apple-reports-record-revenues-despite-stagnant-iphone-sales/
2024年第3四半期(4〜6月)の収益(Net sales)は、前年同期比約5%増となる857億7700万ドル(約12兆8000億円)でした。そのうち、製品が615億6400万ドル(約9兆1900億円)、サービスが242億1300万ドル(約3兆6100億円)でした。Appleのティム・クックCEOによれば、857億7700万ドルという四半期収益は過去最高であるとのこと。また、1株当たりの利益(EPS)も前年同期比で11%増加し、過去最高を記録したそうです。
また、営業利益(Operating income)は前年同期比10%増の253億5200万ドル(約3兆7800億円)、純利益(Net income)は前年同期比約5%増加の214億4800万ドル(約3兆2000億円)でした。
収益のエリアごとの内訳が以下。一番収益が高いのはアメリカで、続いてヨーロッパ、中国、日本、アジア太平洋地区と続きます。ただし、中国のみは前年同期比で約6.5%の減少を見せています。この収益減少は中国市場でiPhoneを値下げしたからとみられており、Appleは「中国都市部では、iPhoneはスマートフォンの売上台数トップ3のモデルです」とコメントしています。
カテゴリごとの売上(収益)の内訳を見ると、最も売上が高いのはiPhoneで392億9600万ドル(約5兆8700億円)ですが、前年同期比だと約1%の減少をみせています。例年であれば9月頃にiPhoneの新モデルが発表されるため、この四半期では買い控えが起こっている可能性があります。
また、MacとiPadについては売上が前年同期比で増加。特にiPadの売上増加については、M4搭載のiPad Proを発売したことが影響しているとみられます。ただし、Apple WatchやHomPodなどその他デバイスによる収益は前年同期比で約2%の減少となりました。
クックCEOは「この四半期、私たちはWWDC24で、iPhone・iPad・Macの中核に強力なプライベート生成AIモデルを組み込んだ画期的なパーソナルインテリジェンスシステムであるApple Intelligenceを含む、ソフトウェアプラットフォームの驚くべきアップデートを発表できたことを嬉しく思っています。これらのツールをユーザーの皆様と共有できることを大変楽しみにしており、私たちの仕事の原動力となる価値観を先導しながら、お客様の生活を豊かにするイノベーションに引き続き多大な投資を行っていきます」とコメントしています。