『blast ブラスト!』東京公演が開幕 マーチングバンドの迫力ある演奏とダンスで魅せる圧巻のステージ

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「金管楽器(ブラス)」「打楽器(パーカッション)」「ヴィジュアル・アンサンブル(ダンサー/カラーガード)」の3つのパートから構成され、それぞれが圧倒的な演奏・技術・演技を披露する圧巻のパフォーマンスショー『blast ブラスト!』。2024年7月28日(日)山形公演を皮切りにスタートした全国ツアーの東京公演が7月30日(火)に開幕した。

60種類以上の楽器を激しく動き回りながらも巧みに扱うミュージシャンと、色とりどりの手具を華麗に操るダンサーの驚異的な演奏・演技・技術で魅せる120分の本公演。公演は同じリズムが繰り返される中、2つの旋律が響く「ボレロ」からスタートする。楽曲の盛り上がりとともにパフォーマンスもより躍動感のある華やかなものに。1曲目から会場を大いに盛り上げた。
その後、ヴィジュアル・アンサンブルたちの手具を使ったパフォーマンスが続き、力強く美しいダンスが披露される。そして、金管楽器による「スプリット・コンプリメンタリーズ」や美しくも印象的な音色に合わせてダンサーが舞う「アメリカン・プレインズ・セレブレーション」など、耳も目も魅了するステージが繰り広げられた。
1幕の後半には、『blastブラスト!』おなじみの「バッテリー・バトル」も。打楽器キャストたちがあたかも“対決”しているかのように、超絶技を駆使したドラムを響かせる。自由自在にドラムスティックを操り、繰り出す音は圧巻。途中、コミカルな動きで観客を魅了し、ドラムの音で雄弁に会話をしているかのようなシーンも見られた。

続く2幕でも、大ヒット曲「アイドル」が演奏されたり、ヴィジュアル・アンサンブルたちによる光るスティックを使ったパフォーマンスがあったりと、バラエティに富んだステージを展開。キャストたちの動きにストーリーを感じる「ランド・オブ・メイク・ビリーブ」、打楽器の音が連なり大迫力の「アース・ビート」などの楽曲の数々で、観客を圧倒した。
ヴィジュアル・アンサンブルたちの華麗なパフォーマンスはもちろんのこと、金管楽器、打楽器のキャストたちも縦横無尽にステージを動き、踊るというステージは、まさにエンターテインメントを極めたステージだ。その楽曲の世界観をキャストの動きやパフォーマンスからも感じ取ることができるので、言葉はいらない。子どもから大人まで、全ての人が楽しめるステージとなっている。

また、今回の全国ツアーには、パーカッションの石川直、トランペットの米所裕夢・渋田華暖、ヴィジュアル・アンサンブルの丹澤里穂菜という4人の日本人キャストが出演しているのも見どころの一つ。特に、石川は2000年に日本人として初の『blast ブラスト!』入団を果たし、以降、来日公演を牽引して来た人物だ。今回の公演でも、「バッテリー・バトル」で迫力満点の演奏を披露するなど、石川のパフォーマンスが光る。ドラムラインをリードする石川にもぜひ注目してもらいたい。

さらに、幕間の休憩時間、そして公演終了後にロビーでの演奏が行われるのも『blast ブラスト!』ならでは。より間近でプロのパフォーマンスを見ることができる貴重な機会となっている。

東京公演の開幕直前には、スペシャルサポーターのMattが取材会に出席。ゲネプロを観劇したMattは「すごく楽しかったです。瞬きをしている間にシーンが変わってしまうほど展開が早く、新たに発見することもあって、ワクワクする公演でした」と目を輝かせた。
中高時代はブラスバンド部で活動していたという経験も持つMatt。「ステージ上にマーチングをするように線が引かれていて、工夫されて舞台が作られているんだなと感じました」と経験者ならではの感想も飛び出した。

そして、改めて「2024年の『blast ブラスト!』は特別なものになっています。今回、僕はスペシャルサポーターとして活動して、『blast ブラスト!』の合宿の見学にも行き、とても興奮しましたし、高校時代を思い出して、心が躍りました。これから僕が音楽活動を頑張っていく上で、応援されたような気がして嬉しかったです。暑い中ですが、ぜひ足を運んでもらいたいなと思います」と呼びかけた。