阿部詩の号泣シーンは「見せない方がいい」のか 石原良純氏は異論「一番印象に残る」
パリ五輪・柔道女子52キロ級の2回戦で敗退した阿部詩(24)選手は、まさかの結末に崩れ落ち、大きく声を上げながら泣き叫んだ。
2024年7月29日朝に放送された「羽鳥慎一モーニングショー」(テレビ朝日系)では、コメンテーターがこの場面を報じることの意義について持論を展開する場面があった。
タレントの石原良純氏(62)が、こういった場面を「見せない方がいい」という声がSNSで出ていることを指摘した上で、こういったシーンも「オリンピックの1ページ」で、「今回のオリンピックで一番印象に残るシーンになるのかもしれない」などと話した。
「今回のオリンピックで一番印象に残るシーンになるのかも」
石原氏は詩選手の努力をたたえた上で、敗戦直後のシーンについて、
「負けた時のこの放心状態の涙のシーンを、これを見せない方がいいっていう...SNSで何か出てるのね」
と、議論が出ていることを紹介。その上で、
「だけど、これを含めて、これが努力のかい、3年間の戦いのかい、特に勝負だから残酷なところもあるけど。ぼくはこういう姿っていうのも、なんかやっぱりオリンピックの1ページだなあって...。まだこれから始まったばかりだけれども、もしかしたらこのシーンが、今回のオリンピックで一番印象に残るシーンになるのかもしれない」
などと持論を述べた。
「金メダルよりも私たちの心を打つことがありうる」
これを受ける形で、信州大特任教授の山口真由氏(41)は、16年リオ五輪のレスリング女子53キロ級決勝で敗れて号泣した吉田沙保里選手や、08年北京五輪の柔道女子48キロ級の準決勝で敗れた谷亮子選手の例を挙げて、
「『絶対女王』だけが見せる涙の、ものすごい純粋さというものがあって、それは多分、もしかしたら金メダルよりも私たちの心を打つことがありうるのだと思う」
と解説。さらに
「詩さんの物語はこれからどんどん続いていくと思うので、選手としてずっと私たちの心と記憶に残ると思う」
と話し、詩選手をねぎらった。