Image: ECOSIA

AI需要でガス排出5割増のGoogle

「自分が検索するたびにCO2が出るせいでこんなに地球が熱くなってんじゃないか」とさえ思えることもありますが、そんなときには検索収入で木を植えてくれる「Ecosia(エコジア)」を使えば多少は罪滅ぼしになるのかもしれません。

「Ecosia」はBingベースの検索エンジンで、創業したのは2009年、本社はベルリン。使う電気は太陽光発電で賄われており、のべ2000万人以上が利用。そこから生まれた広告収入で、これまでに2億1000万本以上もの木を植えまくってきました。

利用方法

利用するには、次のいずれかが必要です。

・ブラウザのChromeまたはFireFoxに拡張機能として追加する

・標準対応のブラウザであるOpera Mobileで使う

・Ecosia標準搭載の専用ブラウザをダウンロードして使う(Windows、Android、iOS)

使ってみてどうなの?

Screenshot: Ecosia

とりあえずChromeに拡張機能として入れてみました。日本語で検索できますし、ふつうの検索エンジンとまったく違いは感じません。というか、余計な広告や機能がゴチャゴチャが上に出てくることが少なくて、シンプル&クリーンだった昔のGoogleみたい。答えが出なければ、AIチャットに直接聞くこともできます。

普通の検索エンジンと比べて物足りないことは、地図が専用サービスではなくGoogleやBingに飛んでしまうことと、画像を使った検索ができないことぐらいでしょうか。

運営コスト以上のお金が植樹に回っている

月次決算報告。毎月こんなかわいいデザインで公開されている
Screenshot: Ecosia

「See our financial reports」というボタンがあったので、およん?と思って押してみたら月次決算報告のページにジャンプ。5月の決算で、運営コストが71万2760ユーロ(約1億1870万円)なのに対し、植林活動は73万8438ユーロ(約1億2297万円)とあり、運営費以上のお金が植樹に本当に使われていることがわかって二度ビックリです。

Screenshot: Ecosia

植林活動の分布図を見てみたら、東アジアは入っていませんでした。まあ、日本列島なんかは水資源が豊富ですし、南米・アフリカのほうが森林破壊は深刻ですもんね…。

世界は熱くなるばかり。このままいくと地中でぬくぬくバクテリアが繁殖するせいで「2100年までには世界5億人の地下水が”飲めない水”になる」っていう恐ろしい予測も今月は話題です。植樹すれば地面の温度は下がるものだし、今できることを少しでもやっておきたいですね。

Sources: NotebookCheck, Ecosia