試合後、半田のユニホームを着て、サポーターに挨拶する山田。写真:金子拓弥 (サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

写真拡大 (全2枚)

 U-23日本代表は現地7月27日、パリ五輪グループステージ第2戦でU-23マリ代表とスタッド・ドゥ・ボルドーで対戦。82分に山本理仁が決めて1−0で勝利し、決勝トーナメント進出を確定させた。
 
 試合後、スタンドでから見守っていた負傷離脱となった半田陸のもとに、選手たちが集まり声を掛けていた。また山田楓喜は、半田のユニホームを背番号が前にくるように着て、サポーターにアピール。山田は思いをこう語る。

「陸自身が一番悔しい思いをしてると思いますし、その悔しさは陸にしかわからないものだとは思うんすけど、少しでも一緒に戦ってるっていうのを、みんなに知ってもらえたらなと思って。これからも勝ち続けて、もう一回着たいと思います」
【画像】残り8分、繋いで押し込んだ決勝点!PKのピンチを切り抜け準々決勝進出!|パリ五輪GS第2節 U-23日本1−0U-23マリ
 また試合前には半田から連絡があったようで、ユニホームを着る約束をしていたと明かす。

「離脱してから、もう一緒に過ごしてはなかったんですけど、試合前に、(試合に)出るかどうか気にかけてLINEをしてくれました。もう出るって伝えたときには、勝ってこのユニホームを着るっていう約束をしてた。前回は2年前のアジアカップですけど、自分のユニホーム着てくれたんで、そのお返しですね」

 半田のために――。選手たちの思いは伝わったはずだ。

取材・文●手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)