夏場になると「孤独死現場の依頼が増える」理由とは?特殊清掃人が語る壮絶な仕事
私たちは専門の薬品を使用して臭いの元から物理的な除去を行うことができるのですが、業社によっては対処療法のように表面の消臭のみを行うんです。なので、いまでもコンクリート打ちっぱなしの物件などは、コンクリートに体液が染みついたままの物件はあるのではないかと推測します」
◆背筋が凍るほどの凄まじい現場
今まで、数え切れないほどの孤独死現場の清掃をしてきたが、背筋が凍るほどの凄まじい現場に遭遇したこともあるという。
孤独死する年齢で多いのは50〜60代が多く、70代〜80代になると少なくなるようだ。おそらく若くして不摂生での突然死が多いのではないかと推測される。年々増え続ける孤独死案件の仕事で現場は常に人手不足の状態のようだ。
「いまは仕事を振って、専門的な作業を迅速に行なってくれる提携業者を増やし、なるべく最短で現場作業に移れるように日々、努力を続けています」
<取材・文/山崎尚哉>
【特殊清掃王すーさん】
(公社)日本ペストコントロール協会認証技能師。1992年、東京都大田区生まれ。地元の進学校を卒業後、様々な業種を経験し、孤独死・災害現場復旧のリーディングカンパニーである「ブルークリーン」の創業に参画。これまで官公庁から五つ星ホテルまで、さまざまな取引先から依頼を受け、現場作業を実施した経験を基に、YouTubeチャンネル「BLUE CLEAN【公式】」にて特殊清掃現場のリアルを配信中!趣味はプロレス観戦