2024年4月中旬、任天堂が「スプラトゥーン3」初の公式世界大会である「スプラトゥーン3 ワールドチャンピオンシップ 2024」を開催し、北米代表の「Jackpot」が優勝しました。しかし、Jackpotの所属メンバーによるオンライン上での人種差別発言がインターネット上で拡散されたため、任天堂は同チームからタイトルを剥奪しました。

Nintendo rescinds Splatoon 3 World Championship winners' title after racist messages surface online | Eurogamer.net

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2024年4月13日と14日の2日間にかけて開催されたスプラトゥーン3 ワールドチャンピオンシップ 2024は、世界各地で開催された代表決定戦を勝ち抜いたチームが世界一の座をかけて争うというものでした。出場チームは北米代表・オーストラリア/ニュージーランド代表・韓国代表・日本代表・欧州代表・台湾代表の6チーム。日本からは関東代表の「Phantom Thief」が出場していました。

大会で優勝したのは北米代表のJackpotだったのですが、2024年6月になってJackpotのメンバーがX(旧Twitter)やDiscord上で黒人を猿に例えるなどの人種差別発言を行っていることを示すスクリーンショットが拡散され始めました。





その後、2024年7月24日になって任天堂がスプラトゥーン3 ワールドチャンピオンシップ 2024の公式ウェブサイト上で「優勝した北米代表『Jackpot』はコミュニティガイドラインに違反する行為が確認されたため、当ページから削除いたしました」と発表。公式ウェブサイト上からはJackpotの写真も削除されています。



さらに、任天堂のアメリカ法人であるニンテンドーオブアメリカが運用するXアカウントも、スプラトゥーン3 ワールドチャンピオンシップ 2024に関する最新情報として「先日開催されたスプラトゥーン3 ワールドチャンピオンシップ 2024で優勝したチーム・Jackpotの一部メンバーが、スプラトゥーン3のゲームプレイ中にコミュニティガイドラインに沿わない行為を行っていたことが判明しました。その結果、Jackpotの優勝は無効とみなされ、同チームはイベントに関連するトロフィーを受け取ることはできなくなりました。また、優勝を記念したゲーム内のスプラッシュタグバナーは、今後のソフトウェアアップデートにより調整される予定です。任天堂はプレイヤーの皆様やコミュニティを大切に考えており、コミュニティガイドラインを守る責任を真摯(しんし)に受け止めています」と発表し、Jackpotの優勝を無効としました。





なお、スプラトゥーン3 ワールドチャンピオンシップ 2024は当初2024年1月に開催されたNintendo Live 2024内で実施予定だったのですが、同イベントは度重なる脅迫メッセージを受け中止となりました。そのため、スプラトゥーン3 ワールドチャンピオンシップ 2024は2024年4月に開催されました。

任天堂が「Nintendo Live 2024 TOKYO」の開催中止&「スプラトゥーン甲子園 2023 全国決勝大会」の開催延期を発表、海外でも大々的に報じられる - GIGAZINE