トヨタの新「クラウンマジェスタ」登場! 5年ぶりに復活も「セダン」じゃない! 最高級な「マジェスタ」とは?

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クラウンの最上位モデル「マジェスタ」とは?

 2023年にサウジアラビアで販売されているトヨタ「クラウンクロスオーバー」の最上級グレードに「マジェスタ」の名前が冠され、一部で話題となっていました。
 
 かつて日本市場においても「クラウンマジェスタ」は存在しており、今もなお復活を望む声が多く、人気を博しています。
 
 一体どのようなモデルなのでしょうか。

「クラウンマジェスタ」の名が復活!?

 クラウンマジェスタは、1991年に9代目クラウンと同時に登場しました。

【画像】超カッコいい…! これが日本の「クラウンマジェスタ」実質的な後継車です!(50枚以上)

 4リッターV型8気筒エンジンが設定されているほか、エレクトロマルチビジョンや運転席エアバッグなどを標準装備。

 当時のクラウンシリーズのトップモデルとして君臨しました。

 このモデルは、1989年に登場した「セルシオ」の影響を大きく受けているといいます。

 セルシオは、北米市場ではレクサスブランドのフラッグシップモデル「LS」としてデビュー。

 欧米の高級車に匹敵する性能を持ち、日本車のイメージを刷新しました。

 しかし、当時の日本市場にはレクサスブランドが存在しなかったため、セルシオはトヨタブランドから販売されることとなり、当時はクラウンの立場が危ぶまれました。

 そこでトヨタは、8代目クラウンに4リッターV型8気筒エンジンを搭載した「4000 ロイヤルサルーンG」を新たな最上級グレードとして設定。

 セルシオの導入後もクラウンの存在感を保ちました。

 クラウンマジェスタは、この「4000 ロイヤルサルーンG」の後継モデルとしてデビューしたモデルで、クラウンが国産最高級車であることを証明する役割を担いました。

 その後、クラウンマジェスタはクラウンのフルモデルチェンジに合わせて進化し、V型8気筒エンジンやクラウンを超える機能装備を特徴としていました。

 しかし2013年に登場した13代目クラウンからは独立したモデルではなく、「ロイヤル」や「アスリート」と並ぶシリーズの1つとなり、2018年の14代目クラウンでは「マジェスタ」の名が消滅。

 なお2022年に登場した現行モデルとなる16代目クラウンでも、日本国内でマジェスタの名は復活していません。

 これは、ユーザーの趣味嗜好や市場環境の変化により、クラウンが「国産最高級車」という存在意味を持たなくなったことが一因です。

 一方サウジアラビア市場では、クラウンシリーズの最上級グレードとしてマジェスタが設定され、5年ぶりにその名前がつけられました。

 ただ、かつて日本で販売されていたクラウンマジェスタとは直接的な関係はありません。

 それでも、日本国内にはクラウンマジェスタの復活を望むユーザーが根強く存在し、今後の展開に注目が集まっています。