若き王者ロドリゲスと井上尚弥の対戦実現の可能性は?英大物プロモーターが言及「“ファンタジー”な試合だが」
ハーン氏は「イノウエが今後数年間、122ポンドのままなら」と話した(C)Getty Images
また一つ、“夢の対戦”の可能性が語られている。
6月29日、米国・アリゾナ州フェニックスで開催されたプロボクシングのWBC世界スーパーフライ級タイトルマッチで、ジェシー・ロドリゲス(米国)がファン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)を下し、王座戴冠を果たした。
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同級王座に返り咲くこととなったロドリゲスは現在24歳、新たなスターとの呼び声も高い。米ボクシングサイト『BOXING SCENE』では、大物プロモーターが新王者の今後の対戦相手について語ったコメントを掲載している。その中では、はやくも世界4団体スーパーバンタム級統一王者・井上尚弥(大橋)との将来的な対戦の見込みも綴られている。
同メディアでは、7月1日に配信となったトピックにおいて、英スポーツプロモーション会社「マッチルーム」会長のエディ・ハーン氏の見解を伝えており、「ジェシー対イノウエは“ファンタジー”な試合だが、信じられないほど素晴らしい試合でもある」と印象を語っており、「イノウエが今後数年間、122ポンド(スーパーバンタム)のままなら、ジェシーはそこで彼と対戦するだろう」と述べたとしている。
当然、ハーン氏が「ファンタジー」と例えていることからも、実現性は決して高いものではないだろう。また、ハーン氏は他にも、「軽量級の問題は、中・重量級ほど尊敬されないことだ」と話しており、「ジェシー・ロドリゲスはテレンス・クロフォード、オレクサンドル・ウシク、イノウエと同列に語られるべきだ。それほど彼は優れている」と主張。さらにロドリゲスに対し、「純粋なパウンド・フォー・パウンドのスターだ」と位置付けるコメントも記されている。
『BOXING SCENE』はそれらのハーン氏の訴えを踏まえ、「アリゾナ州フェニックスで1万人の観衆が見守ったこの試合は、ロドリゲスがスーパースターとして台頭したことを浮き彫りにした。エストラーダには再戦条項があり、彼はそれを行使することに熱心であるようだ」と今後のタイトル戦の展開を見通しながら、「ハーンはロドリゲスがエストラーダに勝利したことは、イノウエとの対戦が現実味を帯びる重要な節目だと見ているようだ」などと論じている。
ロドリゲスはこれまでのキャリアで2階級制覇を成し遂げるなど実力は証明済みであり、スター性も備えている。今後、井上との対戦実現の可能性とともに、自身の評価をどれだけ高めていけるのかという点においても、ボクシングファンの注目を集めることになるだろう。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]