スズキの「“スポーツ”クーペ」!? 全長3.7mのボディは「ステーションワゴン」にも変身可能!? 旧車デザインの後部“スライドドア”モデル「WAKUスポ」とは
スズキのレトロ顔「コンパクト“スポーツ”クーペ」!?
軽自動車をはじめコンパクトなクルマを得意とするスズキは、モーターショーに出展されるコンセプトカーでもスズキらしさを持ったコンパクトなモデルを多く送り出してきました。
2019年に開催された第46回東京モーターショーに展示された「WAKUスポ」という車両もそんな1台で、ボディサイズは全長3700mm×全幅1650mm×全高1430mmと軽自動車よりは一回り大きいながら、スズキの車種でいうとイグニスに近しいコンパクトなもの。
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世代を超えて、日常使いから趣味使いまで、一台で楽しさ、ワクワクを家族内でシェアリングできるパーソナルコンパクトと銘打たれており、レトロな雰囲気を持つスタイルも魅力的な仕上がりとなっていました。
そのスタイルは往年のフロンテ(2代目)の2ドアモデルのようにも見えますが、スズキはその後2代目フロンテの型式でもあるLCを名前としたLCコンセプト(2005年)を東京モーターショーで発表したり、ラパンに2代目フロンテを思わせるグリルを与えたラパンLCを市販したりしており、何かと思い入れのあるモデルなのかもしれません。
ただこのWAKUスポはクーペスタイルなだけではなく、リアセクションを電動格納式としており、スイッチひとつでステーションワゴンとなるのが大きな違い。
5分割されたパネルはクーペスタイルの時はリアトランク部分に格納され、荷物を積みたいときはそこからパネルがせり上がってワゴンスタイルになるというものになっていたのです。
また一見すると2ドアのように見えますが、小さな後部ドアが設けられ、外側にスライドして開閉するため、後部座席へのアクセスも良好となっていました。
そして外観のアクセントにもなっているフェンダーミラー風の物体はデジタルアウターミラーのカメラとなっており、クラシカルな見た目と広い画角を両立したものとなっているのも見逃せないポイントです。
そんなWAKUスポのパワートレインは、詳細は明らかとなっていないものの、内燃機関とモーターを組み合わせたプラグインハイブリッドとアナウンスされており、駆動方式は4WDを採用。
これは車名の通りスポーティな性格を持ち合わせていることを示唆しており、内燃機関と組み合わせることで高揚感のあるサウンドを楽しみつつ、高出力なモーターに対応するために4WDになっているとのことです。
また組み合わされていたタイヤはブリヂストンのポテンザブランドのものとなっていました。
残念ながらWAKUスポは現時点で市販化はされていませんが、いつの日かパーソナルな小型クーペが再び日本市場に復活する日が来るかもしれませんね。