サザンの新曲、NewJeansの日本デビューシングル、Ovall、Cornelius、折坂悠太らのニューアルバムなど注目の新作11曲を『New Music Wednesday [M+T Edition]』が深掘り

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話題の新曲を最速で知れる、Spotifyの人気プレイリスト『New Music Wednesday』を、ナビゲーターの竹内琢也が深掘りするポッドキャスト『New Music Wednesday [Music+Talk Edition]』。このSPICEでは同番組で紹介されている、プレイリストだけでは知ることのできないエピソードやSpotifyのエディター(プレイリストを構成している人たち)のこだわりをピックアップして掲載。

今週は……サザンオールスターズがカバーに登場!約9年ぶりとなるアルバムリリースを発表し、先行シングルが到着です。さらにNewJeansの日本デビューシングルのほか、Ovall、Cornelius、鈴木真海子、折坂悠太など素晴らしいアルバム作品が続々。ほかにも『Early Noise』アーティスト・音田雅則、JUMADIBAの新曲、MAISONdesと乃紫&かやゆーのコラボ、海外からはコールドプレイなど新作11曲を紹介! また紹介アーティストのライブやフェス情報も掲載しているので要チェック。番組への感想やリクエストは「#NMWミュージックアンドトーク」をつけてツイートを!

サザンオールスターズ「恋のブギウギナイト」

サザンオールスターズの新曲「恋のブギウギナイト」がリリースになり『New Music Wednesday』のカバーを飾りました。昨年はデビュー45周年を迎え「盆ギリ恋歌」「歌えニッポンの空」「Relay~杜の詩」と新曲3曲を3ヶ月連続で配信リリースし、9月末から10月1日にかけて10年ぶり3度目となる『茅ヶ崎ライブ』を開催していたサザンオールスターズ。Spotifyではムードプレイリスト企画として『胸騒ぎの腰つき』『エロティカ・セブン』『せつない胸に風が吹いてた』『麗しMy hometown』が公開され大好評でした。

サザンオールスターズは6月25日にデビュー46周年を迎え、3つの重大発表を公開。オリジナルアルバムのリリース、アルバムからの先行曲「恋のブギウギナイト」の配信スタート、『ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2024』の最終日に大トリで出演することを発表しました。サザンオールスターズのアルバムは2015年3月にリリースされた前作『葡萄』以来で約9年ぶりとなります。そして今年の『ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2024』の出演を持って夏フェスへの出演を最後にすることも発表されています。

(重大発表がドドンとでてきました! デビューから46周年で、これだけ国民的バンドとなって、これだけのペースで新曲をリリースして、ライブをしてくれるってのは本当にすごい。桑田さんも「昭和から平成、平成から令和へと世は移ろい、音楽の聴かれ方も目まぐるしく変わって参りましたが、我々のやるべきことは常に「新曲を作り、届けること」。やはり、これに尽きるのではないでしょうか」と非常に嬉しいコメントも。シングルとアルバムはまた違ったパワーがいると思いますんで……アルバムも届けてくれることを本当に嬉しく思います!)

Ovall「影 feat.さらさ」

Ovallのニューアルバム『Still Water』がリリースになりました。メンバーのShingo SuzukiはさかいゆうやCHEMISTRYを、mabanuaは星野源や米津玄師、imaseを、関口シンゴはあいみょんや藤原さくらを手がけるなど、メンバーそれぞれがプロデューサーとしても活躍するOvall。今作は2019年にリリースした前作『Ovall』以来となる約5年ぶりのアルバムです。アルバムには、先行シングルとしてリリースされた「Cubism」「It’s all about you feat. SIRUP」「Find you in the dark feat. Nenashi」を含む全8曲が収録、ゲストアーティストとしてSIRUP、Nenashi、さらさ、SOIL & “PIMP” SESSIONSのタブゾンビ(トランペット)、MELRAWこと安藤康平(アルトサックス)などが参加しています。『New Music Wednesday』には「影 feat.さらさ」がリストインしています。Spotifyでは日本の現行のソウルミュージックを特集するプレイリスト『Soul Music Japan』のカバーを飾っています。

(メンバーからコメントも出されていますが…関口シンゴさん(Ovall)は、「今作はコロナ禍を挟んで制作された影響もあってか、3人の個の色がより強く反映されたものになった気がします」と。コロナ禍からの制作だったんですよね……。制作は個々のスタジオで作りレコーディングしたものもあれば、スタジオに集まって作ったものもあり様々だそうですが……。「それぞれがOvallという軸に片足を置いたまま、もう片方の足で思い思いの音楽を引っ張り込んできたような、そんな自由さや試みの詰まった作品です」とも。mabanuaさんは「今回はカラフルに立体的に、色彩豊かな作品になっていると思います」とコメント。それは凄く思いました、色鮮やかって感じですよね……。そしてサマーチューンというか、この時期に凄く気持ちいい曲が多い印象も)

音田雅則「ベガとアルタイル」

音田雅則の新曲「ベガとアルタイル」がリリースになりました。音田雅則はSpotifyが2024年に躍進を期待する次世代アーティスト『RADAR: Early Noise 2024』にも選出された京都出身、現在は音大に在学中のアーティスト。昨年リリースした「fake face dance music」はSpotifyで現在4000万再生を突破、「ウェディング」も1400万再生を突破しています。今作「ベガとアルタイル」は、1年以上前からSNSでサビが大きく拡散されリリースが待ち望まれていた楽曲です。音田雅則は7月7日に初のワンマンライブを行う予定です。2025年1月30日(木)には2nd One Man Liveを行う事も発表されています。Spotifyではプレイリスト『RADAR: Early Noise』のカバーも飾っています。

JUMADIBA「BABE」

JUMADIBAの新曲「BABE」がリリースになりました。JUMADIBAはSpotifyが2024年に躍進を期待する次世代アーティスト『RADAR: Early Noise 2024』にも選出されたアーティスト。先週この番組ではJUMADIBAが参加した、YENTOWNのメンバー・PETZのニューアルバム『AIRERA』に収録されている「You Are Mine」を紹介しましたが、フィーチャリング作品を含むコンスタントなリリースが続いていることもあり、Spotifyでは『+81 connect』を中心とするHip-hopのジャンルプレイリスト以外にも、『Weekly Buzz』や『Teen Culture』といったトレンド系プレイリストでも多く聴かれています。

Spotifyではヒップホッププレイリスト『+81 Connect』のカバーも飾っています。JUMADIBAは今年の『サマーソニック東京』で展開される『Spotify RADAR: Early Noise Stage』に登場予定。今年の『Spotify RADAR: Early Noise Stage』には『RADAR: Early Noise 2024』に選出されたMFS、サバシスター、JUMADIBA、jo0ji、離婚伝説に加え、『RADAR: Early Noise』プレイリストを基軸にリスナーベースを大きく伸ばしているa子、乃紫。そして今までにプログラムに選出されたり、派生イベント『Early Noise Night』への出演を経て目覚ましい飛躍を遂げたアーティストとして、Omoinotake、Tele、TOMOO、なとり、Yo-Seaが出演予定です。

Cornelius「Xanadu」

Corneliusがニューアルバム『Ethereal Essence』をリリースしました。昨年はアルバム『夢中夢』をリリースしたCornelius、今年はソロ活動30周年を迎えます。今作『Ethereal Essence』は近年発表してきたアンビエント寄りの楽曲を中心に再編集や再レコーディングを行った作品です。(なんですが......初発表の楽曲が多数を占めるオリジナル・アルバムに近い内容となっています。例えばアルバムからの先行シングル「サウナ好きすぎ、より深く」は、2019年にドラマ『サ道』の主題歌として発表された「サウナ好きすぎ」のニューバージョン)

昨年は京都で開催された『AMBIENT KYOTO 2023』にも参加していましたが、アルバムではそこでも見られた、空間や環境の構成要素としての音楽表現がなされています。Spotifyではプレイリスト『.ORG』のカバーを飾っています。Corneliusは5月に中国で初めてのライブを開催し、7月には日本での活動30周年記念ライブを予定、さらに9月にはヨーロッパやアメリカでのツアーも予定されています。

鈴木真海子「in a bubble with u」

鈴木真海子のニューアルバム『mukuge』がリリースになりました。chelmicoでも活躍する鈴木真海子にとって2021年にリリースされた『ms』以来となるセカンドアルバムです。ryo takahashi、TOSHIKI HAYASHI(%C)、ブルックリンを拠点に活動する23歳のSSW/ギタリストのMei Semones、東京を拠点に活動するプロデューサーのTiMTなど、身近なアーティストたちが作編曲として参加し、うえすゆうこ(んoon)、光永渉、沼澤成毅、ZAKらが演奏に参加しています。Spotifyでは日本の女性アーティストの歌を特集するプレイリスト『Women's Voice』のカバーを飾っています。

NewJeans「Supernatural」

NewJeansが『Supernatural』をリリースしました。今作は日本デビューシングルで「Supernatural」「Right Now」とそれぞれのInstrumentalバージョンが収録された全4曲入りとなっています。『New Music Wednesday』にはタイトル曲の「Supernatural」がリストインしました。「Supernatural」はニュージャックスウィングスタイルの楽曲で、ファレル・ウィリアムスが2009年に日本人歌手Manamiとコラボした「Back of My Mind」がサンプリングされています。

「Right Now」では、さとうもかが作詞で参加、MVでは今作のジャケットも担当した村上隆とのコラボキャラクターが登場しています。現在、NewJeansは『めざましテレビ』『めざまし8』『ミュージックステーション』など日本でも多くのメディアに登場しています。なお6月22日(土)から6月27日(木)の期間に東京・渋谷キャストガーデンにて、『Spotify x NewJeans “Supernatural” POP-UP EXPERIENCE』が開催中。会場では、NewJeansx 村上隆コラボのスペシャルラッピングワゴンが登場し、ワゴン内には4カットが撮影できるフォトブースやミラーセルフィーの撮れるBunnie's Roomの展示の他、NewJeansのロゴオブジェへの応援メッセージ寄せ書きコーナーや様々なフォトスポットなどが展開されています。来場者には「Spotify x NewJeans カップホルダー付リユースカップ」もプレゼントされます。

コールドプレイ「​feelslikeimfallinglove」

コールドプレイの新曲「feelslikeimfallinglove」がリリースになりました。コールドプレイは2021年リリースのアルバム『Music Of The Spheres』以来、通算10枚目となるアルバム『Moon Music』を10月4日にリリースすることを発表しました。今作はアルバムからの先行シングルで、『New Music Friday Japan』など多くの国の『New Music Friday』でカバーを飾り、『New Music Wednesday』にもリストインしています。新作のアナログ盤は消費者廃棄物から回収されたリサイクルのペットボトルが使われたもので、従来の140gアナログ盤と較べて、25トン以上のプラスチックの初製造を抑えることができ、二酸化炭素排出量を85%削減するそう。また、CDは消費者廃棄物を原料とする90%リサイクル・ポリカーボネートを使った「EcoCD」が世界初となる形で採用されます。コールドプレイは今年のグラストンベリー・フェスティバルでヘッドライナーを務めることも決定しています。これまでに2002年、2005年、2011年、2016年にヘッドライナーを務めており、史上初となるグラストンベリー・フェスティバル5度目のヘッドライナーとなります。

MAISONdes「アリバイゲーム feat. 乃紫 , かやゆー」

MAISONdesの新曲「アリバイゲーム(feat. 乃紫, かやゆー)」がリリースになりました。今作は「全方向美少女」「初恋キラー」などがヒット中の乃紫とヤングスキニーのボーカル&ギター担当のかやゆーが参加した楽曲です。乃紫は作詞・作曲・編曲・歌唱・アートワークの全てをセルフプロデュースするアーティストですが、今作の作詞・作曲・編曲は乃紫が手掛けています。

賽 featuring Daichi Yamamoto「Dreamin’」

賽の新曲「Dreamin’」がリリースになりました。賽はSuchmosの鍵盤奏者であるTAIHEIが2022年に新たに始めた佐瀬悠輔(Tp)、岩見継吾(Ba)、松浦千昇(Dr)のメンバーから成るバンド。今作はDaichi Yamamotoが参加しています。

(昨年、SPICEでインタビューさせていただきました! 超絶演奏力が高いメンバーです……。TAIHEIさんが中心となって始めて、最初はドラムレスの3ピースバンドでしたが、昨年松浦さんが加入してドラムが入りました。表現の幅も増えて、昨年リリースされたアルバム、そしてライブもよかったです。基本的にはインスト曲で、ゲスト参加はほとんどないんですが、以前にはSTUTSさん、NAGAN SERVERさんが入った曲もありました)

折坂悠太「ハチス」

折坂悠太がニューアルバム『呪文』をリリースしました。昨年は10周年弾き語りツアー『折坂悠太 らいど 2023』を成功させ、10月には自身初の詩集『折坂悠太(歌)詞集 あなたは私と話した事があるだろうか』を刊行。そして2024年はバンドメンバー4人編成として初となるツアー『折坂悠太 ツアー2024 あいず』で4月に全国4都市5公演を回っていた折坂悠太。今作はコロナ禍の中で制作された前作『心理』からおよそ2 年8ヶ月ぶりのアルバムとなります。アルバムには全9曲が収録され、『New Music Wednesday』にはアルバムのエンディングを飾る「ハチス」がリストインしています。Spotifyでは日本のインディーシーンの注目曲と最新曲を集めたプレイリスト『Edge!』のカバーを飾っています。

文=竹内琢也、Y.SHOGO

『New Music Wednesday [Music+Talk Edition]』とは……

毎週水曜日に、その週リリースされた注目の新曲を中心に更新される、Spotifyのプレイリスト『New Music Wednesday』をさらに深掘りするSpotify公式ポッドキャスト。この番組をチェックすると話題の新曲をいち早く、そして詳しく知ることができて、今の音楽シーンがまるわかりに。あなたの通勤、通学、スキマ時間に無料で聴くことができるので是非チェックを。また番組では、Spotifyアプリの「Q&A」からメッセージやリクエストも募集中。あなたのオススメ曲や思い出ソングが紹介されるかも!? 番組への感想やリクエストは「#NMWミュージックアンドトーク」をつけてツイートを!

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