岸田文雄首相(自民党総裁)は25日夜、東京都内のホテルで同党の麻生太郎副総裁と会談した。

 両氏は18日も2人で会食したばかり。9月の任期満了に伴う党総裁選をにらみ、党内情勢について意見交換したとみられる。

 会談はホテル内の鉄板焼き店で行われた。首相は政治資金規正法改正を巡り、麻生氏、茂木敏充幹事長との関係が悪化。首相外遊中の14日には麻生、茂木両氏が会食した経緯がある。

 党内では、菅義偉前首相が事実上の首相退陣論に言及するなど、首相の政権基盤は揺らいでいる。首相は麻生氏と会食を重ねることで関係修復を図り、党内基盤を立て直す狙いがありそうだ。