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【第1話】から読む。

前回からの続き。私はルミ。2つ下の弟・ショウタは昔から優しすぎる性格で、意地悪な子から泣かされることもしばしば。私の役割は、そんな泣き虫のショウタを姉として守ってあげること。さてそんなショウタも家庭をもち、ひと段落……と思いきや、なんと相手の不貞が発覚して離婚することに。それを知ったとき、私は全身の毛が逆立つほどの怒りを感じました。意気消沈するショウタが不憫でたまりません。やはり大人になっても姉として私が守ってあげなければいけないのかもしれません。

母からは、「大人同士のことだから、夫婦2人に任せましょう」と言われていました。しかし不貞行為が発覚したあとに別居中のショウタに会うと、なんだかやつれきっています。ショウタは「はは、大丈夫だよ」と笑っていましたが、そんなショウタを見てまたもや怒りが沸き起こってきた私。身震いするほどの憤りを覚えたのは初めてでした。



私のあまりの剣幕に元義妹は震えあがっていました。ショウタや両親には怒られてしまいましたが、私は間違ったことをしたとは思っていません。だって私が怒鳴り込んだおかげで、「離婚だけはしたくない」と渋っていた元義妹も、すぐに離婚を承諾したのですから。やはりショウタの幸せには私が必要不可欠なのだと感じました。



元義妹の不貞行為によって家庭が壊れてしまったショウタ。昔から姉としてショウタのことを守ってきた私としては、黙って見ていることができませんでした。

私は怒りに任せて元義妹の家へ乗り込み、結果として離婚話をすんなり進めることができました。しかしそれによって私は、「弟にはまだ私が必要なんだ」と思いこんでしまったのです。だから弟から「交際を考えている人がいる」と言われたときには頭に血がのぼってしまいました。

弟の新しい配偶者に「どうせ略奪婚でしょ」と暴言を吐いたのは、今思えば嫉妬に近い感情でした。

私の様子がおかしいことに気づいたのか、母から「何を言ったのか」と何度も確認されました。私が言ったことを伝えると、母は真っ青になりました。

「あなた……どうかしてるわよ。ショウタの幸せを、今度はあなたが壊すつもり?」

震える声で言われたその言葉でようやく、自分のみにくさに気づくことができました。縁を切られても当然なことをしてしまいましたが、ユイカさんにせめて謝りたいと思います。

【第5話】へ続く。

原案・ママスタコミュニティ 脚本・motte 作画・べるこ 編集・みやび