宝塚記念はドウデュースで堅い? 細江純子は雨降って面白味増す5歳馬たちにも注目
【細江純子=コラム『ホソジュンの幸せ馬房』】
◆宝塚記念の注目馬たち
先週末から今週にかけて、いろいろな土地に伺わせてもらうと同時に、様々な職種の方との食事会にも恵まれ、改めて世の中にはいろいろな方が存在をし、多様な考え方を持っていることを学びます。
中でも印象的だったのが、30代の投資家の男性。子供の頃から難病を患い、闘病中心の生活で、仕事は、体調と相談をしながら家業を手伝う程度だったとのこと。
よって本人曰く、「29歳まで無職に近かった」と。
体が自由にならない一方で、子供時代から、とにかく数字に強く、そんな息子に父は、29歳の時に3000万円の資金を託したのです。そのお金を元にFXをスタートさせ、そこからトレーダーとしての一歩が始まり、最高時には、なんと60億円まで膨らんだとのこと。まるで小説のような話に聞き入ってしまいましたし、何か1つ、自分自身の才能や興味あることに巡り合うことの重要性を再認識する時間ともなりました。
そういった点で言えば、騎手の多くもそう。
周囲よりも少し早い段階で将来の職業を見つけ、歩んできたところがあります。
先週、永島まなみ騎手が重賞制覇を成し遂げましたが、彼女も一歩一歩、着実に理想とする騎手へと邁進していると感じましたし、水曜日・浦和競馬場で行われた「さきたま杯」においても、レモンポップ騎乗の坂井瑠星騎手の迷いのない果敢な騎乗振りに、やはり今後の競馬界を背負って立つ騎手に映りました。若手騎手の活躍、本当に素晴らしいですね。
さて今週は上半期のGIを締めくくる宝塚記念となります。
土曜・日曜は共に雨模様。
軸はドウデュースなのかなと思います。
京都コースが初となりますが、そこは問題ないと思えますし、調教での走りから馬場が悪くなってもバランスを崩すことなく走れるタイプに思えます。
相手ですが、雨模様となって面白みが増すのが5歳馬シュトルーヴェ・ローシャムパーク・ブローザホーン。
ジャスティンパレスにおいては、本質的には良馬場向きと思えますが、実績に加え鞍上がルメール騎手なだけに軽視はできないとも思えます。あとは近走の内容から不安もありますが、体付きが変わったと感じるのがソールオリエンス。個人的に、今回、この体で走らなければ今後はかなり厳しいようにも思え、人気が下がるならば、期待も込めて馬券にいれておきたい1頭です。
それでは皆さん、ステキな宝塚記念を。ホソジュンでしたぁ。
(文=細江純子)