親から言われる「早く○○しなさい!」という言葉。自分が親になると言いたくなる気持ちも痛いほどわかるのですが、言われる側の立場のときは本当にうっとおしく感じるものですよね。

今回は、そんな「早く○○しなさい!」が口グセのような、せっかちで口うるさいお父さんについてのエピソードです。

父子家庭で育った主人公の女性は、「早く寝ろ!」「早く起きろ!」と父親に注意される度に、うざったくて仕方がなかったのですが、成長するにつれてその気持ちが変化してきて…。






まだあと30分もあるのに、6時半の時点で「7時みたいなもんだ!」と無茶苦茶なことをいって起こす父親。でも、自分よりも早く起きてお弁当を作ってくれる姿を見ていると、深い愛情を感じずにはいられません。

お年頃のときはうっとおしく感じていたものの、「自慢の父」と最後は誇らしく言い切っている主人公。甘い言葉がなくても態度で示せば愛情って伝わるものなんだなぁと、じんわり温かい気持ちになりました。

みなさんの中でも、親からの深い愛情を感じたことや自慢したくなる家族のエピソードなど、愛すべき家族のお話しがあればぜひ教えてください。

イラスト/最上うみみ

※このお話は実話を元に編集しています。



(佐々木彩子)