https://youtu.be/E7CMIhJiTXY?si=_C2zbb1PP0p8tDA8

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ギャング映画のマスターピースにして、壮大なファミリードラマとして今日も評価され続けている『ゴッドファーザー』シリーズ。コルレオーネ家の三男マイケル役を演じたアル・パチーノのオーディション風景が映されている未公開映像を、監督であるフランシス・フォード・コッポラが自身のYouTubeアカウントにて公開した。若き日のパチーノからはすでに、後の映画スターの輝きが漲っている。

『ゴッドファーザー』製作開始当時、まだ俳優としては駆け出しだったパチーノ。ダスティン・ホフマンやロバート・レッドフォード、ウォーレン・ベイティらが候補に上がっていた中で、コッポラがパチーノの起用を決断し、スタジオの重役たちを失望させたのは有名なだが、コッポラがこの度公開した動画に寄せたキャプションには、パチーノをマイケル役に起用した際の背景が綴られている。

「面白いことに、パチーノのキャスティングについて私に寄せられた反対の声は、彼が背が低いからだけではなく、あまりに貧相だからとのことでした。

ですから、私たちは彼を貧相でなく、大学生のように見えるように、散髪に連れて行き、盛装させました。そうしたらが、あまりにこざっぱりしすぎているとか、自然な魅力が失われただなんて批判が起きたんです。背が高いとか低いとか、貧相だとか大学生っぽく見えるとかに関わらず、ただパチーノを起用したくないんだってことに気づきました。

最初の「貧相な」散髪は、妻のエリーにやってもらいました。2回目は地元の床屋に行ったら、美容師が『ゴッドファーザー』の俳優のための散髪なんだと知って、心臓発作を起こしたそうです。(本当に心臓発作を起こして、その後病院に運ばれたそうですよ)」

オーディション映像の冒頭は、長男ソニー(ジェームズ・カーン)や次男フレド(ジョン・カザール)とのやり取りを演じているものを思われる。コッポラ本人から「彼は父親が犯罪者でギャングスターだとは見ていないんだ、身の上話をするときも、君は軽快だけど、シーンそのものはシリアスなんだよ」と説明を受けると、パチーノが演技を始める。

隣にはマイケルのガールフレンド、ケイ役を演じたダイアン・キートンも映っている。まだ初々しく、しかしここから開花するスター性が1分弱ながらもふんだんに詰まった、まさにお宝映像だ。コッポラの選球眼に狂いはなかったことも一目瞭然だ。

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