“異色”の美女「半分アイドル、半分チア」 多忙極めるも…募る日本愛「生活してみたい」
楽天ガールズの十元「日本の文化が大好きで、ドラマもよく見ていた」
台湾プロ野球(CPBL)を盛り上げるチアは、女性たちの目標のひとつになりつつある。楽天モンキーズの勝利の女神「楽天ガールズ」には、異色の経歴を持つメンバーも。アイドルからチアになった十元(ヒメ)は「半分アイドル、半分チアという存在です」と語る。
2015年に行われた台湾AKB選挙に参加し、練習生として活動。小さい頃から、日本で活動したいと思っていた。「日本の文化が大好きで、ドラマもよく見ていましたし、アイドルになりたいと思っていました」と振り返る。
憧れの存在は、元AKB48の指原莉乃さん。「指原さんはバラエティ番組の司会など、何でもできる。指原さんのようにマルチな活躍ができるアイドルになりたいです」と背中を追う。2022年からは「楽天ガールズ」に加入し、マルチな存在になりつつある。
楽天ガールズとしては昨年、楽天モバイルパーク宮城でパフォーマンスを披露。今年2月には、宮崎で行われたソフトバンク、オリックスとの交流試合のため来日し、地元テレビ局の番組にも出演した。日本のファンから声をかけられることもあり「すごくうれしかったです」と頬を緩める。日本の野球熱をあらためて感じたようで「球場では、選手名鑑を見ながら試合を観戦している方がいました。熱心なファンが多くて驚きました」と、台湾ではあまり見られない光景が印象に残った。
楽天ガールズは今季、インスタグラムのフォロワーが180万人を超える超人気メンバー、林襄(リン・シャン)と韓国でも人気チアだったイ・ダヘが退団し、味全ドラゴンズのチア「ドラゴンビューティーズ」に移籍。衝撃が走ったが、十元は「それぞれの道があります。『楽天ガールズ』はみんなで楽しくやっていきたいと思っています」と動じない。
アイドルとチア、二足の草鞋を履いて多忙を極めるが、今後は日本への留学も考えている。「今まで自分で日本語を勉強してきましたが、全て日本語の環境の中で生活してみたいと思っています。日本のチアダンスは難しいですが、日本でチアの活動もしてみたいです」。アイドルとチアの二刀流が日本で見られる日を、楽しみにしたい。(篠崎有理枝 / Yurie Shinozaki)