インテル戦でゴールを決めた鎌田大地【写真:Getty Images】

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王者インテル戦で先発出場の鎌田、今季2ゴール目の活躍で存在感

 イタリア1部ラツィオの日本代表MF鎌田大地は、現地時間5月19日のセリエA第37節インテル戦でスタメン出場し、今季2ゴール目を挙げ、リーグを独走した王者相手の1-1ドローに貢献した。

 日本人MFを現地のイタリア人記者はどう見ているのか。イタリアのテレビ局「7ゴールドTV」のパオロ・ヴィンチ記者は「高い価値を見せた」「僕がとても好きな選手だ」と絶賛した。(取材=倉石千種)

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 イゴール・トゥドール監督の就任後はスタメンに定着し、存在感を高めている鎌田が、インテル戦でも見事な活躍を見せた。

 先発出場した鎌田は前半32分、味方とのパス交換から相手ペナルティーエリア手前でボールを受けると、狭いスペースで巧みに持ち出して思い切り良く左足を振り抜く。コースを狙った低い弾道の一撃がネットに吸い込まれ、チームメイトからも祝福された。

 昨年9月2日のリーグ第3節ナポリ戦(2-1)以来、今季2ゴール目をマークした鎌田。後半27分に交代するまで攻守両面で安定したパフォーマンスを披露した一方、チームは鎌田交代後の終盤に失点し、1-1のドローに終わった。

 イタリアのテレビ局「7ゴールドTV」のパオロ・ヴィンチ記者に話を聞くと、鎌田を絶賛した。

「ニコロ・ロベッラと鎌田がバランスを巧みに取っていた。鎌田はとてもいいプレーをしたし、素晴らしいゴールも決めた。トゥドール監督の下、彼にとってはやりやすいシステムだ。このシステムでは、鎌田は非常に強力な選手だね。ロベッラとともに、鎌田はより高い価値を見せたと思う」

 ACミラン時代の本田圭佑も知るヴィンチ記者は、「本田圭佑とはタイプが違う。本田はもっと攻撃的だが、鎌田はダブルフェイス。守備も攻撃もしていた」と分析。そのうえで「今日の鎌田は、まさに別人だった。バランスを巧みに取っていたし、僕がとても好きな選手だ」と手放しで賛辞を送っていた。(倉石千種 / Chigusa Kuraishi)