Steamが返金ポリシーを更新し「アドバンスドアクセス」の返金を依頼する場合も通常どおりプレイ時間2時間以内に
ゲーム販売プラットフォームのSteamでは、ゲームの購入から14日間以内、プレイ時間2時間未満のゲームまたはソフトウェアアプリケーションであれば返金に応じるポリシーが設定されています。しかし、このポリシーはゲームを事前に購入したユーザーが正式リリース前にゲームをプレイできる「アドバンスドアクセス」には対応しておらず、長時間ゲームをプレイし、ゲームのローンチ時に返金を依頼する問題の温床となっていました。これに対しSteamは2024年4月23日に該当のポリシーを更新しました。
https://steamcommunity.com/games/593110/announcements/detail/4195741362094579141
No more refunds after 100 hours: Steam closes Early Access playtime loophole | Ars Technica
https://arstechnica.com/gaming/2024/04/no-more-refunds-after-100-hours-steam-closes-early-access-playtime-loophole/
Steam Refund Policy Update for Advanced Access Games
https://xpgained.co.uk/pc/steam-refund-policy-update-for-advanced-access-games/
一般的にアドバンスドアクセスは、大手パブリッシャーが特定のゲームの「デラックスエディション」などとして提供しています。これまで、アドバンスドアクセス中にプレイした時間は返金ポリシーが定める「2時間」に含まれておらず、何時間もゲームをプレイした上でリリース時に返金を依頼するいわゆる「フリーローダー」が数多く存在していました。
そこでSteamの運営元であるValveは2024年4月23日に返金ポリシーを更新。「アドバンスドアクセス中のプレイ時間は、Steamの返金期間にカウントされるようになりました」「アドバンスドアクセスを含む購入は、Steamの標準返金ポリシーに従って返金の対象となります」との文言が付け加えられました。またSteamは「リリース日よりも前にSteamでタイトルを購入した場合、返金には2時間のプレイ時間制限が適用されますが、返金受付期間である14日という期間はゲームのリリース日まで開始されません」と述べています。
一例として海外メディアのXP Gainedは「アドバンスドアクセスを提供しているゲームを1時間プレイした場合、正式リリース後、返金の対象外となるまでに残されたプレイ時間はあと1時間です」と説明しています。
この結果、2時間以上アドバンスドアクセスでゲームをプレイしたにもかかわらず、ゲームローンチ時に払い戻しを受けることが可能だという抜け穴がふさがれることとなりました。
なお、正式リリース前のプレイ時間のカウントはベータテストの実施には含まれないとのことです。