ドラゴンズ本拠地・バンテリンドーム ナゴヤ

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今シーズンの中日は一味違う。

2024年4月16日のヤクルト戦(バンテリンドーム)。2点差を追いかける8回に試合をひっくり返した。

代打で登場したベテランの大島洋平が右翼線二塁打で出塁すると、2番・田中幹也の中前適時打で反撃ののろしを上げる。

さらに上林誠知の右翼線二塁打で1死二、三塁と好機を拡大。暴投で同点に追いつくと、細川成也が中前に勝ち越しの一打を放った。

鮮やかな逆転勝利で貯金を今季最多タイの5に戻し、首位をキープした。

開幕から全試合スタメン出場の高橋周平にアクシデント

ただ、今後の戦いに向けて気になるアクシデントもあった。

開幕から「3番・二塁」で全試合スタメン出場していた高橋周平が、5回2死三塁で北村拓己の三遊間寄りのゴロを処理して一塁へ送球した際に、足を痛めて6回の守備から交代。17日に登録抹消されることになった。

攻守でチームをけん引してきた高橋周の戦線離脱は、大きな痛手だ。だが、全員野球で戦い抜くしかない。

今後の戦いを考えると、ベテランのコンディションに気を使う必要があるだろう。

一塁を守れる中島宏之、ファーム調整中のビシエドへの期待

スポーツ紙記者は

「不動の4番で奮闘している中田翔も、新天地で疲れがたまっているはず。休養日が必要になってくるでしょう。その時に白星を積み重ねられるか。中田に依存するチームでは優勝争いができない。選手たちも理解しているでしょう。一塁を守れる中島宏之、ファームで調整しているビシエドを代役で起用するのか。立浪監督の采配が注目されます」

と語る。

中田は日本ハムに在籍していた20年を最後に、度重なる故障の影響で21年以降は規定打席に到達していない。

「中田抜き」の布陣でも得点力を大きく落とさずに戦えるかが、今後のポイントになりそうだ。(中町顕吾)