きのこを食べて体の内側から「健康」になる方法について、「日頃の生活の中で気になる健康」をテーマに、毎週、その道の専門家に話を聴くコーナー「ホクトpresents きのこで菌活~カモン健康!」。

今週は、『総合内科専門医のおおたわ史絵先生に「季節の変わり目のお肌のケア」について聴いた。

おおたわ先生曰く、春は気温・気圧・湿度の上下動や環境の変化など、とにかく変化が多い季節でその変化のために人間に自然にたまっていくストレスがお肌の大敵だと話す。

とにかくストレスを溜めないことがお肌のケアには重要で、そのためには寝ることと食べることが重要だという。

野村邦丸「おおたわさん。食べ物ではどうですか?」

おおたわ史絵「食べ物はやっぱり皮膚を守るような物が一番いいと思うし、あとはストレスをある程度軽減してやることが大事だから、眠ることと食べることかな」

邦丸「眠ると、食べる」

おおたわ「眠るってすごい大事なことで、特に人間は夜眠ることが大事。夜眠らないと出てこないホルモンとか成長ホルモンとかがあるから、夜、暗い時間のうち、たとえば10時~2時ぐらい。このぐらいの時間は本当は寝てるのがすごくいいですね。この時に肌を修復してくれるホルモンがいっぱい出てきますから、快眠を心掛けてもらって早起きしてもらって、夜眠くなるような生活をしてもらうことがまず1つ。食事はやっぱりお肌を整えるためにはビタミンBとかAとかCとかそういうのが大事になるから、たとえばビタミンAは肌の油分を守ってくれるし、ビタミンB2は皮膚の新陳代謝を活性化してくれるし、ビタミンCはキメを整えてくれるし、ビタミンEは皮膚の下の血流を改善してくれる。血の巡りを良くするなどの効果があるので、ビタミンは本当に摂った方が良いんだけど、どれで取るんだ何で取るんだって話になると難しくなっちゃうから、たとえばきのこなんかはいろんなものが含まれてるんですよっていう話なわけですよ」

邦丸「要するに美味しく気軽に手軽に食べられるきのこを普通に食べてるといいわけだ」

おおたわ「きのこにはそれだけじゃない抗酸化作用という老化を防いでくれる作用のある「エルゴチオネイン」っていう物質も含まれているんです」

邦丸「それはどんな物質なの?」

おおたわ「ダメージを受けた肌を修復してくれるような作用がある。これはすばらしいです。最近よくわかってきたんだけどね。あとはきのこを食べると腸の中の状態がよくなるって話よくするじゃない?」

邦丸「腸内環境が良くなる」

おおたわ「そうそう。善玉菌だからね。腸内環境が良くなってくると、幸せホルモンというのが出てくるの。脳の中から。腸の中からも出てくるし、だからこの幸せホルモンのセロトニンが出てくる。なんと、これが夜になるとメラトニンって物質に変わるんですよ。そうするとよく眠れるんですよ。いいことだらけじゃない?きのこを食べる→腸内環境が良くなる→幸せになる→そうすると夜も眠れる。本当に素晴らしいじゃない。食べ物でこんだけいけるかもしれないのよ」

邦丸「普通にきのこを調理して食べるだけで、いろいろ得があるってことですね」