まさかの「“トヨタ”ノフェラーリ」登場!? アンダー210万円で買える「FFスポーツカー」! “ニセF430”に仕上げられた“クオリティ高すぎマシン”の「ベース車」とは?

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世界一壊れにくいフェラーリ!?なトヨタ車とは?

 新世代のV8ミッドシップフェラーリとして2004年に登場した「F430」は、最高出力490psを誇るほか、F1からフィードバックされた最新装備が搭載され話題となったモデルです。

え?7代目「セリカ」ベース?まさかのフェラーリ「F430」再現車両(Thanks Photo:オニキス三木)

 とくにステアリングホイールに設置された「マネッティーノ」は、トラクションから可変サスペンションまで走行に応じたシーンをスイッチひとつで切り替えられる画期的な統合制御デバイスでした。

【画像】「えっ…!」これが”セリカ”ベースの「フェラーリ」です!画像で見る(27枚)

 また、ピニン・ファリーナが担当したデザインは、大胆なエアインテークとフロントからリアに流れるような流麗なボディで、ミッドシップフェラーリの中でも傑作の一つといえるでしょう。

 そのF430風に仕立てた珍しいカスタムカーが、中古車市場に出回り注目を集めています。

 カスタムベースとなっているモデルは7代目トヨタ「セリカ(SS-II)」で、平成13年(2001年)式のモデルです。

 セリカはトヨタのなかでも長い歴史を誇るスポーツカーで、初代モデルは1970年に誕生しました。

 そのセリカが世界中から支持を得るきっかけになったのが、1986年に誕生したセリカGT-FOURで、2リッター直列4気筒ターボからは最高出力185psを発生し、フルタイム4WDのGT-FOURはラリーシーンで大活躍しました。

 その後、1999年に7代目セリカが誕生し、ターボも4WDもラインナップから姿を消しますが、1.8リッター直列4気筒エンジンは最高出力190psを発生し、リッターあたり100psを超えるスポーツカーとしては十分といえるスペックといえるでしょう。

 しかし、当時のトレンドはSUVに移行しつつあり、7代目セリカは2006年に製造を終了し36年の歴史に幕を閉じます。

 その最終型のセリカをベースにF430化したカスタムカーを取り扱っているのは、兵庫県で新車・中古車を販売するオニキス三木です。

 ボディカラーはホワイトで、外観はフロントマスクからリアフェンダーの造形までF430を忠実に再現し、ベースがセリカであることを微塵も感じさせません。

 ボディパーツは、ルーフ以外のすべてがイギリスのアフターマーケットで販売されていたもので、ヘッドライトやテールランプは本物のパーツを使用しているようなクオリティです。

 内装もフェラーリをイメージした赤のバケットシート、ホーンボタンが移設されたmomo製のレザーステアリングに換装されており、前オーナーのこだわりを感じさせるポイントになっています。

 同車両を取り扱った経緯についてオニキス三木の担当者は「弊社顧客様のご希望で、イギリスから直接輸入して制作しました」と話します。

 また、カスタムについて、前出の担当者は以下のように話します。

 「元々、FFのセリカをMRのモデナにどれだけ似せて再現できるかということにこだわりました。

 当時は現在のようにエアロパーツなどの質感も高くなく、しかも大雑把な造りでした。また、組み立て説明書もなかったため、隙間や各接着面のギャップを埋めるのにパテなどを多用しているので、近くで見るとアラが見え、完成度にはやや課題が残る個体です。

 本来は本格的なビルドファクトリーで組み立てればよかったのですが、納期の関係もあり不慣れな板金工場にて作成したせいもあります。

内装も含め、もう少しキレイであれば500万円のプライス設定でもいいのですが、今後このクルマを手にするオーナー様のレストアベースとしてお考えいただける値ごろ感のある価格としました」

 今回のセリカ F430ルックは2024年3月上旬現在、車両価格203.4万円にて中古車情報サイトに掲載されています。
 
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 多少荒削りの部分はありますが、中古車市場では1台しかない個体ということもあって注目度は抜群といえます。

 さらにセリカベースということもあって、信頼性と耐久性の高いフェラーリといえるでしょう。