報道を受け辞任を表明した自民党の藤原崇青年局長(左端)(写真・時事通信)

《絶望的光景です》《うわ最悪》《眩暈と、吐き気が… 本当に、気持ち悪い》

 2023年11月、和歌山市で開かれた自民党青年局の近畿ブロック会議で、露出の多い衣装を着た女性ダンサーらが一部の参加者と体を密着させ、参加者が口移しでチップを渡すなどの行為をしていたことが、3月8日に報じられた。直後、SNSには嫌悪する人々の書き込みが殺到した。9日放送の『ウェークアップ』(日本テレビ系)に出演したタレントの山崎怜奈も「こういうニュースが流れること自体、ちょっと気持ち悪いなってゾッとしてしまいました」とコメントした。

 報道された写真を見ると、ダンサーが参加者の首に手を回し、ふたりの顔はまるでキスをするような位置まで接近している。ダンサーは胸もかなり近づけている。こうしたことからSNSには《議員の会合はセクキャバか》と、コンパニオンが客の膝の上にのり、体を密着させるサービスをする店になぞらえる書き込みもあった。

「主催したのは自民党和歌山県連です。国会議員や近畿ブロックの地方議員など、およそ40名が参加していたようで、ダンサーは肌のほとんどを露出していたと聞いています。なかにはボディタッチをしたり、口移しでチップを渡したりする参加者もいました。関係者によると『海外ではセクシーダンスショーにあたる』のだそうです。パーティーでは笑い声や拍手が沸き起こり、止める参加者はいなかったそうです」(週刊誌記者)

 参加した自民党青年局の藤原崇衆院議員と、青年局長代理の中曽根康隆衆院議員はともに辞任を表明。藤原氏は「私のいまの認識は、さわっていない」と、現時点でのダンサーへのボディタッチを否認した。

 しかし、辞任だけでことは収まりそうもない。「女性支持者離れ」という、自民党にとってはかなり深刻な事態を招き始めているというのだ。

「党員歴30年の女性は『裸のようなダンサーにさわって、お金を口移しするなんて、どうかしてますよ』と顔をしかめていました。選挙協力をお願いしている公明党の女性党員からは、もっと辛辣な意見があがっていると聞いています。選挙が心配です」(自民党関係者)

 産経新聞によると「費用については、党本部や和歌山県連の予算から事業費を支出した。党本部には政党助成金が支給されており、和歌山県連も例年、党本部から交付金を受け取っているため、費用の一部に公費が使われている可能性が高い」という。政治家不信を通り越して、政治家嫌悪になりそうだ。