リバプールの遠藤航【写真:Getty Images】

写真拡大

「ヌニェスの決勝点のカギとなる役割を果たした」と好守備を絶賛

 イングランド1部リバプールは現地時間3月2日、プレミアリーグ第27節でノッティンガム・フォレストとアウェーで対戦し1-0で勝利を挙げた。

 日本代表MF遠藤航は後半に途中出場。後半アディショナルタイム9分の決勝点の直前のプレーに対し、リバプール専門メディア「Rousing the Kop」は「誰も気づかなかったが、31歳がダルウィン・ヌニェスの決勝点のカギとなる役割を果たした」と分析記事を掲載している。

 この試合にベンチ入りしていた遠藤は、後半15分から途中出場する。そして0-0のまま迎えた後半アディショナルタイム9分、リバプールは左コーナーキックを得たが、こぼれ球を相手に回収されて、攻撃が終わろうとしていた。ここで決定的な役割を果たしたのが遠藤だった。

リバプールの決勝弾を生んだのは(ダルウィン・)ヌニェスの得点と(アレクシス・)マック・アリスターのアシストだ。だが、ほとんど知られていない遠藤航の貢献がなければ、これらのことは不可能だった。ボールがマック・アリスターに届く前、コスタス・ツィミカスのシュートの跳ね返りを(ノッティンガム・フォレストの)タイウォ・アウォニイが回収した。アウォニイがリバプールの守備を突破して加速しようとした時だった。どこからともなく現れた遠藤航がボールを突き、ボールを失わせた。そのボールがマック・アリスターのもとに転がり、ヌニェスの決勝点につながった」

 記事では上記のように、この決勝点の場面を振り返った。そして「遠藤による小さな貢献だが、極めて決定的なもの(貢献)だった。彼がアウォニイのボールを突いていなければ、リバプールは再びポゼッションすることはできなかった。これだけ重要な貢献をしていたにも関わらず、ほとんど誰も気にしていないようだった。誰もがヌニェスとマック・アリスターを話題にし、遠藤について触れる者はいなかったが、その貢献は見落とされるべきではない」と、決勝点の起点になった遠藤の守備を絶賛している。

 さらに「このようなボールを勝ち取る遠藤のチャレンジは、とても印象的だ。だからこそ、彼はアンフィールドに来てから、一気に崇拝されるヒーローになったのだ。彼が『デュエル王』と言われるのには理由がある。そして、ノッティンガム・フォレスト戦で、再びそれを証明した。日本代表選手の獲得は、なんと素晴らしいものなのか。獲得した金額の2倍以上の価値があることは間違いない」と、夏の移籍市場の最終日に電撃的に加入した日本代表キャプテンを再評価した。(FOOTBALL ZONE編集部)