AppleがWindows向けにリリースしている「Apple Music」「Apple TV」「Appleデバイス」のアプリから「プレビュー」の状態を外し、正式リリースとしました。AppleはかねてからiTunesを分割する計画を進めており、今後iTunesの展開は縮小していくとみられます。

Download iTunes for Windows - Apple Support

https://support.apple.com/en-us/HT210384



iCloud for Windows redesigned, Apple Music and Apple TV exit preview, iTunes remains - 9to5Mac

https://9to5mac.com/2024/02/07/windows-for-icloud-redesigned-apple-music-and-apple-tv-exit-preview-itunes-remains/

Apple Officially Splits iTunes for Windows Into Apple Music, TV, and Devices Apps - MacRumors

https://www.macrumors.com/2024/02/07/apple-splits-itunes-for-windows/

AppleがiTunesの解体を宣言したのは2019年に開催されたWWDC 2019の基調講演でした。「Can iTunes do even more? Nailed it!(iTunesにこれ以上何ができますか?よくやった!)」という強烈なキャッチコピーとともに、iTunesをApple Music・Podcast・Apple TVという3つのアプリに分割すると発表されました。

iTunesがついに解体、機能は3つのアプリへ分割 - GIGAZINE



そして、Windows向けには「Apple Music」「Apple TV」「Appleデバイス」という3つのアプリがMicrosoft Store経由で、2023年1月にプレビュー版としてリリースされました。

「Apple Music」は、AppleのストリーミングサービスであるApple MusicとiTunes Storeでの購入を含むiTunesライブラリの音楽を聴いたり管理したりするアプリです。



「Apple TV」はiTunesで購入した映画やテレビを視聴できるほか、Apple TV+へのアクセスも可能。



「Appleデバイス」は、Windows PC上でiPhoneやiPadなどのAppleデバイスの更新やバックアップ、復元が可能。さらにPCからコンテンツを同期することも可能になっています。



「Apple Music」「Apple TV」「Appleデバイス」という3つのアプリはWindows 10 ビルド16299以降が要件となっており、iTunesから完全に移行するためには3つのアプリすべてをインストールする必要があります。

ただし、3つのアプリが正式リリースとなってもiTunesが完全にお役御免になるわけではなく、iTunesは記事作成時点でMicrosoft Storeで配布されています。iTunesはポッドキャストやオーディオブックにアクセスする場合に必要となるため、iTunesの解体が進んだとはいえ、Windows向けiTunesの配布は当面の間続くというわけです。また、Windows 10以降にアップグレードしていないユーザーは引き続き、iTunesの使用が可能です。