東京オートサロン2024では、もはやベース車種がなんだか分からないような、驚くほど見た目を変えたカスタムカーが多く出品されています。なかでも、アメ車風のカスタムが施された車種が注目を集めました。

角型のヘッドライトが目を引く

 カスタムカーの祭典「東京オートサロン」では、もはやベース車両が何なのか分からないほど見た目を変えたカスタムカーが多く出品されているのも魅力の一つです。2024年も幕張メッセに多くの“変身した”カスタムカーが登場しました。


「ベアス」のフロント部分(乗りものニュース編集部撮影)。

 カスタマイズカーの企画・開発・販売を手掛けるアルパインニューズは、新ブランド「Cal’s Motor(キャルズ モーター)」の新型車両として「ベアス」と「ベアスプラス」を公開し、注目を集めました。横長のメッキグリルに角目ライトを組み合わせた、古いアメ車を思わせるようなスタイルのSUVは、それぞれスズキ「ジムニー」「ジムニーシエラ」がベースです。

 このメッキグリルとバンバーは完全にオリジナルとなっており、通常のジムニーやジムニーシエラよりも大きく、角ばった印象です。なお、「ベアス」の方は軽自動車のジムニーがベースですが、もちろん軽の規格に収まるように、全長や全幅を調整しているといいます。

 ブースの担当者によると、力強さを持たせつつも、同車のモチーフは「カリフォルニアの青い空や海、白い砂浜」とのこと。「ベアス」はドルフィンメタリック、「ベアスプラス」はトロピカルイエローと、まさに青い空や海、砂浜に合うカラーリングは。「弊社オリジナルで、街中でのジムニーにあまりない色合いとしました」と担当者は話します。

 また、アルパインニューズのブースではこのほか、日産「NV200バネット」をベースに、カリフォルニアのビーチの世界観をイメージしたという「ソノバ」も公開。こちらも見た目は古いアメ車のバンそのものということで、話題を呼んでいます。

 価格はベアスが298万円〜、ベアスプラスが318万円〜、ソノバが428万円〜、初年度は、同3車種トータルで年間300台の生産・販売を計画しているようです。