ワーナー・ブラザース・ディスカバリーとパラマウント・グローバル
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 ワーナー・ブラザース・ディスカバリーとパラマウント・グローバルの合併話が持ち上がった。ワーナー・ブラザース・ディスカバリーのデイビッド・ザスラフCEOとパラマウント・グローバルのボブ・バキッシュCEOが現地時間19日、ニューヨークで両社の合併の可能性について話し合ったと米メディアが報じている。

 両社共に銀行関係者を参加させてはいるが、交渉はまだ予備的なものとのこと。ザスラフは、パラマウント・グローバルの支配株主(経営に関する意思決定を支配できる株主)であるナショナル・アミューズメンツのシャリ・レッドストーンとも合併の可能性について話し合ったのだという。ワーナー・ブラザース・ディスカバリー、パラマウント・グローバル共にコメントは拒否している。

 ここのところ、レッドストーンは自身のナショナル・アミューズメンツ株を売ろうとしており、スカイダンス・メディアやアクティビジョン・ブリザードと話し合いを持っていた。ワーナー・ブラザース・ディスカバリーはスカイダンスが興味を示していることを知り、自分たちも参戦することにしたといわれている。

 ワーナー・ブラザース・ディスカバリーとパラマウント・グローバルは共に大きな負債を抱えているほか、ストリーミングビジネスに多大な出資を強いられている。そのため、それぞれ独自のストリーミングサービスであるMaxとParamount+の統合は魅力となるだろう。映画ビジネスにおいては、ワーナー・ブラザース・ディスカバリーは、パラマウント・ピクチャーズの『ミッション:インポッシブル』『ターミネーター』『トランスフォーマー』『トップガン』『スタートレック』シリーズをはじめとした権利を獲得できることになる。エンタメ界における一大合併が実現することになるのか、注目だ。(編集部・市川遥)