ウルトラマンになる主人公の声優を務める山田裕貴

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 円谷プロダクション(以下、円谷プロ)とNetflixが共同制作するCGアニメーション長編映画『ULTRAMAN: RISING』で主人公の日本版声優を務める山田裕貴が25日、都内で開催された円谷プロ最大の祭典「TSUBURAYA CONVENTION 2023」のオープニングセレモニーに出席。イベントのために来日したシャノン・ティンドル(監督・脚本)とジョン・アオシマ(共同監督)と共に、映画への期待を語った。

 『ULTRAMAN: RISING』は、ウルトラマンとなる野球選手サトウ・ケンを主人公とする新たな「ウルトラマン」の物語。スーパー戦隊シリーズ「海賊戦隊ゴーカイジャー」(2011〜2012)のゴーカイブルー/ジョー・ギブケン役で俳優デビューし、東宝ゴジラシリーズ最新作『ゴジラ-1.0』(公開中)にも出演している山田は、「子供の頃スーパーヒーローとプロ野球選手になるのが夢でした。この作品が二つの夢を叶えてくれました。まさか自分がウルトラマンになれるとは。ものすごく嬉しいです。日本でこの作品をめっちゃ広めたいです」と目を輝かせる。自身の父親がプロ野球選手だったことも紹介し、「プロ野球選手の息子と言われて嫌な気持ちになることも正直あったんです。でも、この作品はウルトラマンを通して父と子だったりいろんなものが表せる作品になっていて、僕もサトウ・ケンには共鳴できる点も多いのではと思います」と主人公サトウ・ケンに期待を寄せる。

 山田は続けて、「ヒーロー映画という感じでなくてすごくハートフルなんです。いろんな人が持っている愛に触れられるような作品になると思います」とも呼びかけ、「ウルトラマンの歴史や、ウルトラマンが世界に羽ばたくこと、ウルトラマンに関わる全ての人の気持ちを背負ってやっていきたいです。この愛の物語とウルトラマンの世界をみなさんに届けられるよう、気持ちを込めてやっていきたい。是非楽しみにしていて下さい」と話した。

 ティンドル監督も「作品の基になったアイデアを20年くらい育んできました。当時は実際にこの作品を作れるとは思ってもいませんでした。でも、4年ほど前から家族の絆をモチーフにした作品を作れないかと思い、それをぜひウルトラマンでやってみたいと考えるようになりました。円谷プロのみなさんに話を投げたら快く反応してくれ、やっと形になったという感じです」と映画化の経緯を紹介。山田について、「サトウ・ケンはイケメンにしようと思って作ったんですけど、隣に立つと、それ以上にイケメンで驚きました」とそのイケメンぶりを絶賛し、会場を沸かせていた。(取材・文:名鹿祥史)

『ULTRAMAN: RISING』は2024年Netflixにて全世界配信