第55回
可愛い姿とは裏腹に自由奔放な言動で、ファンを翻弄する東京ヤクルトスワローズのつば九郎が読者の悩みに答える人生相談。様々な悩みに毒舌混じりのつば九郎節全開で、時にはズバッと時にはゆる〜く答えていきます。

【お悩み】
私は就活生なのですが、社会に出てやりたいことがありません。興味のある仕事は高学歴や高い専門性、スキルを求められており、かくいう私には何も備わっておらず諦めました。親にも「早く受かれ」と迫られ、まったく興味のない会社に応募して面接に行くのが怖いです。私は就活にどう臨めばよいのでしょうか。(私には音楽岳/埼玉)

ほんとうにやりたいことなら きょうみをもって あきらめないこと

――「私には音楽岳」さんは、「私には何も備わっておらず」と言っていますが、それでも本当にやりたいのであれば、とことん追求すべきですか?

つば九郎 ひとでぶそく、じんざいなんのこのごじせい。きょうみがないかいしゃのめんせつをうけたら、ごうかくするかのうせいがたかいとおもう。

――なるほど。このご時世を考えると、親の希望どおりに興味のない会社の面接を受けても、合格する可能性が高いかもしれないですね。

つば九郎 「たかいがくれき」がなくてもできることはあるし、そもそもはじめから「たかいせんもんせい、すきる」をもっているひとなんていないもの。あと、ひとつだけいいたいことがある。

――「言いたいこと」とは何でしょう?

つば九郎 「しゅうかつ」もまた、じんせいにおいてはいろいろまなべる、いいけいけんだとおもう。しゅうかつのたいへんさ、つらさをけいけんしておくと、しゃかいや、しごとのことをまなべるし、めんせつをうけることで、じぶんじしんのこともみえてくるよ。もし、ふごうかくでも、じぶんにたりないものをしるきっかけになるから。

――確かに、面接の際には自分自身と向き合って、いろいろ自己アピールを考えたりしますし、面接を通じて、自分に足りないものがより明確になりますからね。

つば九郎 「たかいがくれき」「たかいせんもんせい」がないと、ほんとうにできないことなのかな? いっぽふみだすまえに、かってにじこきせいしていないかどうか? もういちど、じぶんじしんをみなおして、まずはしゅうかつにちゃれんじを!