阪神甲子園球場(イメージ)

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広島が2023年8月30日の巨人戦(京セラドーム)で2−1と競り合いを制し、引き分けを挟んで4連勝。貯金を今季最多の15に伸ばし、首位・阪神がDeNAに敗れたため、5ゲーム差に接近した。

広島「逆転優勝のカギ」握るのは...

今季の広島はベストメンバーで戦った時期の方が少ない。

4番として期待されたマクブルームは打撃不振で6月中旬以降はファーム暮らし。リーグトップの打率.320をマークする西川龍馬も右脇肉離れで7月上旬から1か月戦列を離れた。攻守で奮闘していた秋山翔吾も右下腿ヒラメ筋の筋損傷で今月12日に登録抹消に。主力が相次いで抜けて戦力低下が懸念されたが、代わりに出場した選手たちが活躍している。30日の同戦では末包昇大が3試合連続アーチと存在を強烈にアピールした。

広島を取材するスポーツ紙記者は、

「新井貴浩監督は試合に出ていない選手たちにも声を掛けるなど気を配っている。監督に期待されていると感じたら、出番が巡ってきた時に燃えますよ。チーム全体でモチベーションが高いし、誰が試合に出ても質の高いプレーができる。阪神に5ゲーム差とまだまだ遠いですが、誰一人あきらめていない。逆転優勝のカギを握るのはリリーバーたちです。栗林良吏、島内颯太郎、矢崎拓也と勝利の方程式を担う投手たちがきっちり抑え続けられるか。心身共に疲労はあると思いますが、踏ん張ってほしいですね」

と期待を込める。

阪神との直接対決は残り7試合残っている。シーズン終盤まで希望をつなぐためにも、ゲーム差を詰めて阪神に重圧を掛けたい。

(中町顕吾)